神戸放送局

2010年3月31日 21時8分更新

分娩時のミスで赤ちゃん死亡

神戸市西区の西神戸医療センターで、去年行われた帝王切開の手術で、双子の赤ちゃんの1人が死亡したのは、赤ちゃんの状態をモニターで監視していなかったためだとして、病院はミスを認め、両親に謝罪しました。

西神戸医療センターによりますと、去年8月、双子の赤ちゃんの出産の際、帝王切開を行うかどうかを判断するため赤ちゃんの心拍数などをはかるモニターをつけていましたが、担当の看護師が手術が始まる2時間半前に取り外したということです。
このため、双子の赤ちゃんの1人の血液がもう1人に流れてしまう病気を発症していることに気づかず、帝王切開を行った結果、1人が貧血のため仮死状態で生まれ、およそ1か月後に死亡したということです。
このモニターは、通常は、手術の直前までつけておくということですが、担当の看護師は、「手術の準備のためモニターを外し、母親の容体に異常がなかったので、外したままでいいと思った」と話しているということです。
病院では、ミスを認め、両親に謝罪しました。
西神戸医療センターの加藤洋病院長は、「病気が手術直前に急に起こったまれなケースと考えられるが、モニターを外したままにしていたため対応が遅れた」と話しています。