ギャル曽根、さかなクン......"あだ名の達人"中村有志が命名すれば全員売れる!?

　辛口あだ名の命名で再ブレイクした有吉弘行。

　だが、もっと古くから秀逸なあだ名を多数世に送り出してきた「元祖・あだ名命名の達人」ともいうべき人がいる。かつての人気番組『TVチャンピオン』（テレビ東京系）のレポーター、中村有志だ。

　大食いタレントとして大人気の「ギャル曽根」も、タレント兼実業家「ジャイアント白田」も、中村有志の命名によるものというのは、周知の事実。さらに、「さかなクン」も、高校時代に『TVチャンピオン』の「第3回全国魚通選手権」に出場した際に彼が命名したものという。

　3月21日に放送された『2010春の大食い女王戦』（同）でも、「魔女菅原」「アンジェラ佐藤（アンジェラ・アキに似てることから）」「ロシアン佐藤（防寒対策としてロシアみたいな帽子をかぶっていたから）」など、的確なあだ名で番組を盛り上げていたけれど、そもそもこの「あだ名づけ」は一体いつ、どんなきっかけで始めたものなのか。ご本人を直撃した。

「『TVチャンピオン』を長くやってきて、そもそもあだ名というより、選手のキャラの面白さを立たせるために別の名前をつけようというのが始まりでした。『TVチャンピオン』は優劣をつける番組だったけど、何が面白いかというと、技の優劣よりも人間性の面白さなんですよね。キャラが立たないと番組は面白くならない。ただの漢字の名前じゃキャラは立たないから、それで終わってしまう。プラスアルファが欲しいと思ったんですよ」

　「あだ名をつけるのは意識してやっていた」と言うが、どんなつけ方を心がけているのだろうか。

「つけ方はストレートですよ。事前にプロフィールをしっかり読み込んでおくけど、やはり文字ヅラだけなので、お会いした瞬間のイメージですよね。選手自身がもともと持っているものだから、第一印象で決まります。たとえば、ギャル曽根は、会って、ゼッケンを見た瞬間に光りましたね。『曽根菜津子より、あんたギャルだから、ギャル曽根』と。また、いくつかの候補の中から選ばせる場合もあって、小林尊くんなんかは、3つくらい浮かんだ中でご本人が希望した『プリンス小林』になった。でも、どうしても思い浮かばなかったのが『ふつうの宮西さん』（※大食い）。宮西さんだけはどうしても何も伝わってこないから『普通の』とつけてあげたんですけど、『もっと良いのつけてくださいよー』って言われました（笑）」

　「あだ名をつけると、自分もしゃべりやすいし、それだけで潤滑油になる」と話すが、実は昔から、人にあだ名をつけるのが好きだったそうで、「友人の彼女の顔見て『ウマ』とか『ひらめちゃん』とか言う」と毒舌な面も。

　ところで、「ギャル曽根」「ジャイアント白田」をはじめ、名付け親の手を離れ、番組の枠も局も越え、普遍的な呼び名になっている人たちもいる。あだ名にも特許があればなどとも思うけど......。

「いや、自分がつけた名前とかは思わないですよ。もともとご本人が持っているキャラですし、逆に、他局ではジャイアント白田を『大魔神』なんて呼んでましたけど、それより『ジャイアント白田』と呼んで欲しいと思いましたもん。何より、ジャイアント白田とか、本名もわからないくらいです（笑）」

　有吉の辛口あだ名があちこちで求められるように、こちらにも別の需要があるようだ。

「僕が名前をつけると売れるっていうイメージがあるようで、『あだ名つけてください』とか『芸名考えてください』と頼まれること、ありますよ」

　いまひとつ振るわない芸人・改名を迷っている芸能人などは、中村有志氏に頼んでみると良いかも!?
（「サイゾー裏チャンネル」より）

●中村有志情報
5月中旬に「トーク祭りシティボーイズのFilm noir」出演
詳しくは　<http://www.ash-d.info/>


※画像は中村有志オフィシャルブログより



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