この本は、どこかに存在するといわれている『天使の日記帳』の「模型=モデル」です。
閉じられた本の中に存在する天使。
この見えない天使こそ、どこかに存在する本物の 『天使の日記帳』の
鍵をにぎっている 「日記帳の天使」なのです。
この日記帳の一頁一頁には、立体の天使像を3次元スキャニングし、
そのデータを紙の厚みを考慮してページ数分に分割したもの、
いわば、天使像の「断面図」が印刷されています。
各ページに印刷されてある、それらの「おかしなカタチ」を
一枚一枚すべて重ねあわせると(つまり、本を閉じた状態のことですが)
そこに天使の立体像が再現されるよ うになっているわけです。
しかし再現されるといっても閉じられた本の中のことですから、あなたが天使の姿を 直接見ること はできません。
(もしもあなたがそのカタチを一枚一枚きれいにくり抜い てゆけば、この本の中に天使のかたちをした空洞が出来上がるはずですが、それはお勧めしません)。
…Su
BlackwellさんやPeter
Callesenさんのような方にならお勧めしますが。
(外部リンクです)
「(日記をつける者は)流れゆく自分の生の時間をある物質、すなわち紙に、ある空間、すなわち次々と付け加わってゆく紙片が占める空間に変えることを選んだ。文章は時間から空間への移行を可能にする過程である。 つまり文章は変圧器といえる。」
ベアトリス・ディディエ(『日記論』)
「紙は人間より辛抱づよい」という言い習わしがあります。」
アンネ・フランク(『アンネの日記』)