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真央 表現力アップへ『バレエ』やります

 浅田真央(右)と高橋大輔は金メダルを手ににっこり=東京都内のホテル(撮影・持木克友)
 浅田真央(右)と高橋大輔は金メダルを手ににっこり=東京都内のホテル(撮影・持木克友)

 フィギュアスケート世界選手権(イタリア・トリノ)で2回目の優勝を果たした浅田真央(19)=中京大=が30日に帰国し、表現力アップのため本格的にバレエの指導を受けることを宣言した。愛知県豊田市に先生を招く“出張バレエ”形式で徹底的にレッスンを重ねる。さらに武器の3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)のほか、3回転‐3回転の連続ジャンプも複数のパターンを習得する考えも表明。跳んで良し、舞って良しの完ぺきな選手を目指す。

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 真央が目を見開いて話した。「バレエをやってみたい!!」。大目標だった五輪イヤーを終え、目標は11年世界選手権(東京)、そしてその先の14年ソチ五輪。連覇と金メダルという、2つの夢へ、バレエのレッスンを受けることを熱望した。

 これまでもロシアで練習する合間にバレエのレッスンを受けたことはあったが、来季は本格的に練習メニューの一環として組み込む。関係者は「(練習拠点の)豊田に来てくれる先生がいれば。出張してくれる先生を探します」と明言。“出張バレエ”でレッスンを重ねることを明かした。

 バレエ特訓の狙いは、表現力アップだ。フィギュアはジャンプ、スピン、ステップからなる技術点と、5項目からなる芸術点の合計得点で争う。今季は芸術点で、キム・ヨナとの差が浮き彫りになった。直接対決3大会のうち、芸術点で真央がリードしたのは世界選手権のショートプログラム(SP)だけ。それ以外はSP、フリーとも5項目すべてでヨナに及ばなかった。

 表現力と同時に、得意のジャンプにもさらに磨きをかけていく。「3回転‐3回転の連続ジャンプも練習したいし、違うコンビネーションのジャンプもできるようにしたい」。トリプルアクセル以外の武器も増やしていく考えだ。

 この日は黒いジャケットの胸元に、世界選手権の金メダルが輝きを放った。「金メダルは自信になった。でも来季から、大変。一番大きな世界選手権に向けて、いい演技ができるように頑張りたい」。妖艶(ようえん)な表現力を身につけた大人の真央が来年、東京を魅了する。

(2010年3月30日)
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