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雲南省・半年間降水量ゼロ~大干ばつ2000万人が被災 〔2010年03月18日掲載〕

  報道によると昨年秋以来、雲南省ではほとんど雨が降らず未曾有の大干ばつとなっている。ほとんどのダムや貯水池は枯れ、露出した地面がひび割れている。雲南省を含む西南部5つの省全体でおよそ2000万人が水のない不自由な生活を強いられているという。

深刻な水不足は農作物の生産にも被害を及ぼし、各地の湖が枯れたことでそこの漁師も仕事を失った。
本来は9月から10月が雨季の後期だが昨年はこの時期に高温が続きほとんど雨が降らなかった。雲南省各地の水不足は昨年の8月から始まっていた。

今年2月23日には3800発もの催雨砲弾が発射されたが効果はなかった。
雲南省国土資源庁は春節後には200人余りを動員して各地で井戸を掘り地下水をくみ上げる対策に取り組んだ。しかしこれはある地域で一時的に水を確保できても、水源の上流地帯がさらに枯渇してしまうという矛盾した問題が浮き彫りになった。

 かつての雲南省はたびたび大雨の被害が出るほど降水量の豊富な地域だった。1986年の暴雨では河川の水位が10メートルも上がり、洪水が民家の床上まで浸水したほどだ。しかしここ10年はほとんど大雨になっていない。
雲南省気象局の話では1950年代と比べ、最近は平均気温が0.7度上昇し、降水量が著しく減少しているという。今回の100年に一度とも言われる大干ばつも気候の変化が原因とみられている。
  雲南省では特に昨年9月1日から今年3月10日までの期間、全省の降水量が昨年比でマイナス58.8%と半分以下となっている。

また中国国内で流通している切り花の8割は実は雲南省産で、花の生育にも深刻な影響が出始めており、今後は切り花の値段が高騰する可能性もあるという。

  特に水枯れのひどい山間部では、村人たちが年寄りも子供もみな竹かごの中に薄汚れた空のポリタンクを入れて給水を待つ長い列を作っている。辛抱強く待って、ようやくポリタンクにつめた水を背負ってまた枯れた山道を帰っていく。
大雨や豪雪の被害と比べて干ばつのニュースは人々の関心をあまりひかないが、事態は我々の想像をはるかに超えて深刻なものになっている。





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