花畑牧場の田中義剛さんに。
うちの近くにある花畑牧場。テレビタレントのコマーシャル牧場だと分かっていたので、特に足を運ぶこともなく1年が過ぎたのですが、今日、たまたま前を通りかかったので「何でも一度はやってみる(見てみる)モットー」に基づき、入ってみました。
時間は昼過ぎでした。
日曜日ということもあり結構たくさんの車が止まっていました。
ふれあいファーム、中に入ってみると
羊がつながれていたのです
鎖で、真ん中に。
ファームショーというものがはじまるまではまだ時間があるようだったので
働いていた男の人に、
私「あの…羊は何のためにつながれているのですか?」
従業員「ショーのためです」
私「どのくらいつながれているのですか?」
従業員「かれこれ2時間くらいかな」
私「ちょっとかわいそうに見えますが…」
従業員「大丈夫ですから」
そしてその横にはやっぱりつながれた犬が3匹。
ここにもワンちゃんふれあいコーナーって書かれてるけど….。
つながれた羊を見たりつながれた犬を見たりして
「ふれあい」という言葉がとても偽善に思えるのです。
田中義剛さんは本当に動物好きなんでしょうか。
そして、思い出したのは去年のことです。途中までブログにのせようと書いたのですが、何となくボツにしたままでした。
外来に来た20代の女の子。ひどい腰痛でした。
診察してみると腰痛よりも、顔色が悪い事、疲れきったような体の動きに思わず「お仕事はなんですか?」と訊いてみると花畑牧場で働いていると。
「休みもないし、ずっと立ちっぱなしで」
…と彼女が堰を切ったように話しだすので、私もだまっていられなくて
「定期的にちゃんと休むように病院で言われたってオーナーと相談して」
と言ったのですがただ力なく首を横に振るだけの彼女がほんとうに心配になりました。
田中義剛さんに抗議をしようと思うのだけど、ほんとうに聞き入れてくれるでしょうか。それとも動物愛護団体に相談しようか。でも動物愛護団体ってどことなくtoo farな感じがするしなあ。厚生省の労働環境調査とか? いや、その前にこんな風に思うのは私だけなのかどうか、他の人の意見もお訊きしてみたいのです。
コメント
TrackBack URL : http://www.kaisei-hp.org/modules/wordpress/wp-trackback.php/125
コメントの投稿
改行や段落は自動です
URLとメールアドレスは自動的にリンクされますので、<a>タグは不要です。
以下のHTMLタグが使用可能です。<a href="" title="" rel=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <br> <code> <em> <i> <strike> <strong>
羊も犬も入場者に怪我があってはならないので繋がれているのだと思いますが、特に羊の繋がれ方は酷いですね。
ところで「ショー」とはどんなことをするのでshow?
花畑牧場はきっと「自然豊かな環境で動物や農業とふれ合う」のが主旨だと信じますが、画像を見る限り、それには1万光年も遠く「とても嫌ぁ〜な感じ」がします。
動物の見せ方は、動物園のように何らかの柵や鎖が必要かも知れませんが、動物が幸せそうに見えなければ、人も幸せな気持ちになれません。
以前「北海道の家(ホームセンター展示場)に問題アリ、や庭の作り方への記事を思い出しますが、北海道に住む人は大きな勘違いをしています。
ぼくの小さな音楽教室に通う子供達に休日の過ごし方を聞くと、ほとんどが家族で大型ショッピングセンターに出かけるのだと言います。
そして連休には、その延長上と言える温泉ホテル一泊旅行やテーマパークを訪ねる、という人達にとって、花畑牧場のイベントは大いに「動物・自然とふれあう素晴らしい場所」なのかも知れません。
しかし、それが一番の家族の過ごし方であっては悲しいことだと思います。
ぼくは昨日自転車で帯広川の堤防を走りましたが、昔は生活排水で泥の川だった面影はなくきれいな清流が印象的でした。
でも、そこを散策しているのは山菜採りの高齢者ばかりなのが残念でした。
仕方がないのかも知れません。
北海道に住む人は、入植してからまだ日が浅く、冷害と戦いながら畑を作り、自然など敵同然で、家は「暖かいが一番」「お金を出せば速攻快適で楽しい休暇」というところから、未だ脱していないのでしょう。
つまり生活の文化が全然未成熟なのです。
話が大きくなりましたが、花畑牧場を歓迎し認めているのは、そんな背景もあると思います。
音楽もそうですが、文化はお金持ちが創るとも言われています。
「千年の森」のように、できれば地元の大きな企業が文化を理解し(あ、かちまいホームセンターは×ですが)、油断すると目先の幸せに走る多くの俗人に「本当の北国の文化」を教えてほしいと思います。
それから、先生のこの記事ですが「よくぞ書いた」と思います。
仕事柄、なかなか本音をコメントできない人も多いでしょうが、心から賞賛致します。
ぼくは先生がよくご存知の帯広の郊外に住むN♀さんと「ご意見番コンビ」を組んでいますが、これからも頑張ります。
上野動物園の「パンダ要らない!」のように花畑牧場への抗議が話題になればお客も減り、オーナーも従業員も羊もお客もみんな幸せに戻れるかも知れませんね。
Comment by tennisboy101 — 2008年5月12日(月曜日) @ 12時17分39秒
>tennisboy101さん
いやー、こんなことこんな公式ブログで書いてしまっていいのでしょうか?と言われそうな内容なのにコメントほんとーにありがとうございます! 心強いです。 tennisboy101さんのおっしゃる事も過激ですが(N女史も?)大大大同感ですよ。
Comment by 圓尾Holledge 圭美 — 2008年5月12日(月曜日) @ 13時23分55秒
ブログを書いている大多数の方は自分を隠しているわけで、そういう条件下で特定の人を攻撃することは厳しく制限されるべきだと考えます。
自分もそうですが、圓ちゃんも自分の正体を明かした上で書いているわけですから、匿名ブログとは一線を画するものです。その分責任ははっきりしているわけです。
そういう意味で、芸能人とはいえ特定の個人を批判することについては、正直言ってどんなもんだろうか、という気持ちと、よくこれだけ書く勇気があるものだという気持ちが入り交じって読みました。
世の中にはいろいろな立場の人がいて、それぞれの論理で動いているのが社会です。同じ価値観で物事を見ることができないのは、しょうがありません。Gr××Pea×というような団体も、一方的な論理で行動しているように見えるわけです。
弱いものに味方することは理解を得られやすいのですが、それが正しいことなのかは別問題です。是非、続報をお待ちします。
Comment by 亜沙郎 — 2008年5月12日(月曜日) @ 21時34分51秒
>亜沙郎先生
いつもコメントと助言を頂いてほんとうにありがとうございます。
確かにこのエントリーは「?」と思われる方も多いと思います
書いているときにはあまり後先を気にせず書きたいことを書いてしまって…。
時々そういう「止まらない勢い」が出る瞬間があるんですよ。
無理矢理ネタを探す日があれば、こうやって書かずには眠れないような気持ちになる日もある。
書かずにはいられないようなことを書けることがブログの醍醐味だと思うのです。
正しいこと/正しくない事関係なく、そうやって考えたことを書ける楽しみのようなもので続けていられているのであって、所詮個人のブログですから…間違いもあり得ます。
ブログを続けて来てもう数年になりますが、こうやって個人のつぶやきがネットで読めるようになってきて、今まで眠っていた(葬られていた?)個人の力というのが大きくなって来たのではないかなあと思うのです、それはある意味、いいことなのではないかと。いろんな意見がある。悪口、個人批判、中傷、いいことばっかりではないのは確かですが、亜沙郎先生のご指摘のように、言った意見に責任を持てる(個人名を明かしている)ことが私の砦で、ただの悪口や中傷ではなくて、もう一歩先の「意見」として見て頂きたいという希望です。
Gr××Pea×についていえば、彼らのすごいところはただ私のように口先だけで机上の喧嘩をしているだけでなく、現地に言って体を張って戦うところ。レインボー号のように。彼らの意見の賛成/反対はあるでしょうが、そうやって行動に移す力というものは評価しています。なかなか出来る事ではありません。世の中にはそういう人も必要です。
Comment by 圓尾Holledge 圭美 — 2008年5月13日(火曜日) @ 12時58分31秒