2010年3月31日(水)

ナビスコ・カップ 31日開幕

 
公式戦デビューが予想される浦和のスピラノビッチ(左)=30日午前、大原サッカー場

スピラのデビュー濃厚 浦和レッズ

 ヤマザキナビスコ・カップ1次リーグB組の浦和は第1節の31日、埼玉スタジアムで磐田と対戦する(19時30分)。過密日程を考慮し、フィンケ監督は控え組を積極的に起用する方針だ。

 チームは30日午前、大原サッカー場で約1時間20分調整。ミニゲームの主力組は、スピラノビッチが坪井とセンターバック、高崎がエジミウソンと2トップを組んだ。

ぶ厚い選手層で勝負

 フィンケ監督が今季強調してきたことがある。「各ポジションでの競争が可能になった」。ライバルの存在がチームを活性化し、ぶ厚い選手層によって過密日程を乗り切る態勢を整えてきた。

 27日のリーグ第4節のC大阪戦から中3日でナビスコ杯初戦を迎える。さらに中2日でリーグ第5節の湘南戦が控える。

 同監督は大胆にメンバーを入れ替える考えだ。ミニゲームの主力組は最終ラインに高橋、スピラノビッチ、坪井、堤。阿部と柏木がボランチ、左MFに原口、右にポンテ。2トップは高崎とエジミウソンが組んだ。

 ベンチを温めてきた選手の鼻息は荒い。原口は「気合がみなぎっている」と話し、左ひざ前十字靱帯(じんたい)損傷から復帰した堤も「やってやろうという気持ち」。そして公式戦デビューとなりそうなスピラノビッチは「みんなで協力して勝利したい」。層の厚さを証明する一戦になる。

新人の金久保初先発へ 大宮アルディージャ

先発でプロ初出場が濃厚となった金久保(右)と藤田が戦術トレーニングに励む=30日午前、志木市のNTTグラウンド

 ヤマザキナビスコ・カップ1次リーグA組の大宮は第1節の31日、敵地で京都と対戦する(19時・西京極)。チームは30日午前、志木市のNTTグラウンドで約1時間30分の調整を行った。

 戦術練習では新人の金久保、3年目のボランチ青木とベテランGKの江角が、先発の見込まれるビブス組でプレー。金久保が右サイドハーフでプロ初出場、青木と江角は今季初先発が確実だ。

新戦力で悪循環断つ

 大宮は苦境にある。ラファエルが長期離脱中で、主将の藤本も京都戦は回避が確実。さらに、安英学(アン・ヨンハ)とマトが1試合の出場停止となった。

リーグで3連敗を喫し、28日にあった第4節のFC東京戦から中2日の過密日程でナビスコ杯が開幕する。

 ここで悪循環を断つことだ。京都戦の次は、中2日でリーグ第5節の新潟戦がある。張外龍(チャン・ウェリョン)監督は「置かれた状況で最善を尽くさないと。新しい選手を入れて底上げしたい」と方針を示す。

 新人の金久保が先発でプロデビューし、青木と江角が今季初の先発に名を連ねそうだ。戦術練習でCKやFKのキッカーを任された金久保は、「攻撃的に戦い、点に絡みたい」と意気込む。

 「やっと先発できそうだ」と青木が喜べば、江角も「僕らが活躍することで活性化させたい」と誓う。災い転じて福となすことができるか。

 

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