フィギュア:キム・ヨナ、総決算インタビュー(下)

「思い切り食べたい。太っても騒がないで」

-10年後のキム・ヨナはどうなっていると思うか?

 「29歳だったら…。まだスケートをしているかもしれない。ブライアン・オーサー・コーチもわたしのメーンコーチになるまで、アイスショーに出ていた。わたしも太りさえしなければ、続けられるんじゃないかなと思う(笑い)。将来はコーチになってみたいとも思うけど、周囲の人に“とても大変だから”と止められた」

-結婚していると思うか。

 「それは一度も考えたことがない」

 世界選手権を終えたキム・ヨナは、トリノで1日休養し、31日午後に韓国に到着する。久々の帰国だが、落ち着いて休むのは難しそうだ。アイスショーへの出演をはじめ、CF撮影など、シーズン中と同様の忙しいスケジュールが控えている。

-韓国に戻ったら一番したいことは?

 「運転免許を取る時間はなさそうだし、旅行に行くのも現実的じゃない。とにかくおいしいものをおなかいっぱい食べたい。特に食べたいものはないけど、自由に好きなものを食べたい。太ったらインターネットで自分の写真を見るのがイヤなので、普段はあまり食べられない。太ってもいろいろ言わないでほしい(笑い)」

-大学(高麗大)には行かないのか。

 「大学にもきちんと通いたいけど、正直それは大変。あいさつしに行くだけでも、人がたくさん集まってしまうのでちょっと怖い。大学の授業(出席)の代わりに課題を提出してきたが、自分が積み重ねてきたトレーニングについて自筆で書いたことが一番心に残っている。機会があればスポーツ心理学も勉強したい」

-韓国のファンに一言。

 「シーズンを通じてファンの方々の応援が大きな力になり、元気をもらっていい結果が出せた。世界選手権は銀メダルだったけど、どんな成績であろうと常に応援してくださることは本当にありがたい」

 インタビューを終え、トリノでの残りの時間の過ごし方を聞くと、キム・ヨナは「韓国に戻っても忙しいだろうから、いろいろ見て回ってゆっくりした時間を楽しみたい」と語った。この日の夜、トリノ市内でキム・ヨナにばったり会った。キム・ミンソク、クァク・ミンジョンら今大会に出場した韓国人選手と一緒に、おいしいアイスクリームの店を探していた。キム・ヨナは、まだ19歳の普通の女の子だった。

トリノ=陳仲彦(チン・ジュンオン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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