2010年 3月 30日
需要アンケート実施へ 宇高航路連絡協議会
当面の存続が決まった宇高航路の問題です。30日、今後の在り方を考える3回目の協議会が開かれ、利用促進策をとる前に利用者へのアンケートで需要を見極めることが決まりました。協議会には国道フェリーと四国フェリーの2社が出席しました。国道フェリーは高速道路の新しい料金体制が発表されるまで6便減らし、1日16便体制で、四国フェリーは来年3月末まで1日22便のまま運航を続けますがともに来年度の収支予測が1億5000万円から2億円程度の赤字となることが報告されました。一方、国からは2社に税金を投入してダイヤ変更や利用促進策を行う前にフェリー利用者に希望する運航時間帯のアンケートを行ってから今後の支援の在り方を検討することが提案され、各自治体は合意しました。しかし支援の財源をめぐり国と自治体のどちらが主体となるかは双方の意見がまとまらず、今後の協議会の中で話し合うことになりました。

国の補助金で新たに不適正な経理処理
国の補助金をめぐる経理処理について岡山県で新たに約700万円が不適正に使われていたことが分かり石井知事が30日、謝罪しました。岡山県では国庫補助事業について適正に経理処理が行われてきたかすべての部署を対象に独自に内部調査を進めていました。調査結果によりますと2004年度から4年間に報告とは異なる備品を購入したり臨時職員の賃金を補助事業の事務費から支出するなど約700万円の不適正な経理処理が確認されました。内部調査ではすでに農林水産省と国土交通省所管の国庫補助事業について約1億4600万円の不適正な経理処理が明らかになっていて石井知事は内部調査の結果を関係省庁に報告すると共に再発防止に努めたいとしています。

岡山市に特別高度救助隊発足
政令指定都市に設置が定められている特別高度救助隊が岡山市消防局に発足します。30日、記念式典が行われ、その実力を披露しました。特別高度救助隊は大規模な地震や事故、テロなどの特殊な災害で人命救助に当たります。式では岡山市の高谷市長が片岡英雄隊長に部隊の旗を手渡しました。この後、救助隊は崖の下に転落した車や瓦礫の中から被災者を救助する訓練を行いました。特別高度救助隊は去年4月に設置された高度救助隊の隊員を6人増員し、救急救命士など22人で構成されています。今回、有毒ガスなどで汚染された外気の進入を防ぐことができる特殊車両など新たに4台が導入されました。岡山市では今後さらに必要な機材を充実させ、隊員の数も増やしたいとしています。

香川・徳島銀行 持ち株会社の設立認可
高松市の香川銀行と徳島市の徳島銀行が経営統合し、設立される持ち株会社に、30日、設立の認可書が交付されました。香川銀行の遠山誠司頭取と徳島銀行の柿内愼市頭取に高松市の四国財務局から持ち株会社設立の認可書が手渡されました。香川銀行と徳島銀行は経営基盤の強化を目指し経営統合するのもので来月1日に設立される持ち株会社は本社を高松市に置き、香川銀行の遠山頭取が代表取締役会長を務めます。統合後の預金残高は約2兆2280億円で、四国の第2地方銀行としてはトップとなる見込みです。