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宮崎正弘の国際ニュース・早読み

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宮崎正弘の国際ニュース・早読み(陝西省の秘密各基地)

発行日: 2010/3/26


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  「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
      平成22年(2010年)3月27日(土曜日)
       通巻2921号 <3月26日発行>
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 中国の核兵器貯蔵の全容、米国シンクタンクが詳細な報告書
  「プロジェクト2049」が暴いた中国の核兵器隠匿と運搬状況
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 中国共産党にとって、これほど不愉快なことはないだろう。内部の国民どころか共産党の幹部にさえ教えていない核兵器の秘匿場所、その操作システムを余すところなく米国のシンクタンクが“ばらした”のだから。

 バージニア州にある超党派のシンクタンク「プロジェクト2049」は中国の西北部、陝西省の太白山付近にある「基地22」という秘密都市(地図には出ていない)の地下に建設された大規模な核兵器貯蔵庫ならびに、核兵器の操作システムを報告書にまとめた。

このニュースを最初に伝えたのは「デフェンス・ニュース」(三月初旬号)。その後、産経新聞も3月18日付けで伝えた。中国内では英字版の「環境時報」が報じたのみ。

 最大の衝撃はなにか?
 秦嶺山脈のなかのひとつ、太白山をまるごと堀って、450キロ平方にも及ぶ貯蔵基地と鉄道による連絡網、まるで地下要塞がすでに完成している事実だ。
 ここにおよそ400発の核弾頭を秘匿しているという。

 しかも、この要塞は大陸間弾道弾発射基地としての地下サイロの役割ばかりか、秦嶺山脈のトンネルをあちこち縦横に繋げて、運搬ルートを多様化させ、列車とトラックにより中国の六カ所にあるミサイル発射基地と結んでいるという機動性向上の事実。

 報告書をまとめた中心人物はマーク・ストークス元駐北京米国大使館付き駐在武官。ペンタゴンの専門家として知られるが、世界的は軍事評論の世界では無名に近い。
 「おりしも米議会はオバマのヘルスケア騒動に明け暮れて、この衝撃的報告書は議論の片隅に押しやられたのも、米国内の保守派の政治利用を恐れたからだ」(アジアタイムズ、3月26日付け)。

 むろん、防衛とは何かが分からない政治屋が防衛大臣をつとめる我が国では、この衝撃の報告書に関心が払われた形跡もない。
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(読者の声1) 桜咲くこの時期、日台間のフライトが混むのは台湾からの花見客のせいだそうです。不景気とはいえ格差の広がっている昨今ではそんなリッチ層が台湾にもいるのですね。
(HN生、有楽町)


(宮崎正弘のコメント)たまたま昨晩は許世楷(前台湾大使)が来日され、新宿の居酒屋風の寿司屋に十数人が集合。祝杯、乾杯。代表の新作『台湾という新しい国』(夫人の廬千恵さんと共著、まどか出版)の見本刷りも肴に焼酎のお湯割り。たちまちボトル三本。
 台湾から一緒にやってきたメンバーの中には次の台中市長に挑戦する林さんもおられる。林氏は米国エール大学留学で渋谷の国連大学にも居たので、すこし日本語ができる。きくと台中市と台中県が合併し、260万都市となり、「山手線」が必要と「台中環状線」を提唱されている由、すごい大きなヴィジョンである。
 年末の五大市長選挙(台北、新北、台中、台南、高雄)は必ず取材に行きますから、と言って別れた。で、櫻ですか? 週末と来週あたままでおられるので、何処かで、何処ででも、観桜はできますね。



  ♪
(読者の声2)貴誌通巻2920号(読者の声1)で香港読者氏が「民主党が次から次へと繰り出す、日本破壊法案の数々、本当に心配です」
と書かれましたが私はむしろ肯定的に捉えています。
余りにもドあほな政策や法案に、地方議会もマスコミも一般の国民も迷うことなく反対できるからです。
自民党政権もばかげたことを数々おこなってきましたが、一部の識者だけが細々と批判していただけでした。例えば、非現実的に高い年金運用の予想配当率と予想出生率を前提とした年金政策(近い将来の年金破綻)、手ごわい圧力団体である医師会の要求どおり開業医に有利な診療報酬制度(公営病院が慢性赤字でどんどんつぶれている)、公費負担が保育児一人当たり月40万円の公認保育所と非公認保育所の間の差別、等々すぐに問題が顕在しないがジワジワと日本の社会と国民の活力を奪う政策が自民党政権下で長年にわたって行われてきました。
明確にばかげた政策を誰が見ても無能な政治家が行っている民主党政権の方が今後のために良いのではないかと思います。
30兆円くらい馬鹿政策で捨てることになるかも知れませんが、長い眼で見れば、日本の政治を根本的に改革するにはむしろ、必須の過程のように思います。
少なくとも民主党政権崩壊後、同様に馬鹿げたことを誰もできなくなるからです。それでも、また同じことの繰り返しなら日本国を店仕舞いにするしかありません。
  (ST生、千葉)


(宮崎正弘のコメント)皮肉たっぷりの逆説。しかし店じまいは近いのでは?



  ♪
(読者の声3)貴見の「日本でも岸恵子がフランス人と一緒になって以来、タブーは消滅、伊達公子も後藤久美子も鮫島由美子も寺島しのぶも。中国も、それだけ「コクサイカ」が進み始めたのでしょうね」(引用止め)
とありました。
 有名人の方の肩をもつわけではないのですが、この現象、単なる多様化のように思えます。国際化でもないのはもちろんですが、コクサイカってほど意味ありでもお高くとまっているわけでもない気がするので。
日本は表面的には多様化したみたいに見えるけど、実際はガラパゴス状態です。
貴重なガラパゴスを守れ! ということで進むのはいいと思います。ただそれに追従できない人もいるというのはいつの時代でもそうだったと思います。それが今は表面化しただけでは? と思うのですが。
結局、女性の権利がないがしろにされている国…ということは(男性の)権利もまた同様にではないかと思いますが…の女性ほど、ブレイクスルー目指して語学力をつけることに懸命になるというのはあると思います。中国しかり、日本しかり(残念ながら)。
  (ろこ)


(宮崎正弘のコメント)ガラパゴス? ですか。ダーウィンの進化論を連想しがちですね。イグアナとかオットセイとか亀の原型。進化していない。日本人も?
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  ◎宮崎正弘のホームページ http://miyazaki.xii.jp/
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