相模原市の加山俊夫市長は25日の会見で、在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)の返還予定地15ヘクタール(周辺道路含む)のまちづくり計画を発表した。遅くとも4年後の返還を見込み、高さ約200メートルの高層ビルなどを建設、3ゾーンで市の「表玄関」を整備する。また、予定地隣の補給廠西側地区35ヘクタール中約10ヘクタールに関し、サッカーなどのスポーツ・レクリエーションゾーンとして市が利用する方向で調整中であることも明らかにした。
計画は、将来の小田急多摩線のJR相模原駅への乗り入れ、リニア新幹線駅設置を想定。シティゲート・ゾーンに業務・商業施設が入る高層ビル、インタラクティブ・ゾーンには国際会議場などを設ける。各ゾーンは歩行者専用デッキで結ぶ。
加山市長は返還時期を「3、4年」と語り、国に無償譲渡を求める意向を表明。「民間事業者の参画で財政負担の少ない手法を取りたい」と話した。【高橋和夫】
毎日新聞 2010年3月26日 地方版