灯油タンクの「くるりんキャップ」=消費者庁提供
この冬に発売された「くるりんキャップ」という名称の灯油タンクを使った石油ストーブで火災が4件起き、高齢者2人が死傷したとして、消費者庁は30日、使用者に注意を呼びかけた。販売業者などは、8月を目標にこのタンクのリコール(無償交換)の準備を進めている。
同庁によると、このストーブはグリーンウッド、アラジンの2ブランドの6機種で、昨年9月から計約5万台売られた。タンクのキャップのふたは下に押し込みながら回して閉めるが、4件の火災では、押し込みが足りなかったためにしっかりと閉まらず、漏れた灯油に火がついたとみられる。いずれも60代以上の高齢者による事故で、滋賀県で2月8日、住宅4棟が全焼した火災では70代の男性が死亡。昨年12月に鳥取県で住宅の一部が焼けた火災では、60代の女性がけがをした。
問い合わせ先は、ストーブを中国から輸入した千石などのフリーダイヤル(0120・15・1059)。