広島大は26日、本部跡地(広島市中区)の活用計画が宙に浮いている問題で、市への再提案を協議するワーキンググループ(WG)の初会合を開いた。今後1年かけて内容を練る予定という。
大学の東広島市への移転で、今は国立大学財務・経営センター(千葉市)が所有する跡地は4・7ヘクタール。一度は広島大と5私大が共同提案した「知の拠点」再生プロジェクトを広島市が受け入れ、国際人材育成センター(仮称)などを建設する方向になった。
しかし、民間事業者代表の不動産開発会社が経営破綻(はたん)し、2008年9月に計画は頓挫。財務・経営センターと市の土地取得期限の協議は今月末に迫っている。
WG初会合は東広島市の広島大本部であり、浅原利正学長は「事業を再び動かすため、大学として行動を起こさなければならない」と強調。教員7人が意見を交わした。
【写真説明】広島大が広島市に活用策を再提案する大学本部跡地(広島市中区)
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