福島放送局

2010年3月30日 15時30分更新

産学連携で新技術開発へ


これまで技術者の経験と勘に頼っていた部分がある製品作りを科学的に解明してコストダウンにつなげようと喜多方市の金属部品メーカーが大学との共同研究に乗り出しました。

共同研究を始めたのは喜多方市に本社のある金属部品メーカー「JUKI会津」と岩手大学の工学部で、記者会見をして今後1年間をかけて研究を行うと発表しました。高温で融かした金属を鋳型に流し込んで作る鋳造は固まる過程で空洞が出来やすく各メーカーでは技術者の経験と勘などを頼りに品質管理を行ってきました。
共同研究によってあらかじめ空洞が出来る位置が特定できれば経験に頼ることなくコストダウンも期待できるということです。

全国で唯一鋳造工学の専門課程を設けている岩手大学の鋳造研究者が単独の企業と共同研究をするのは今回が初めてだということで、研究の成果が出れば競合関係にある中国や台湾などのメーカーとコスト面でも太刀打ち出来ると関係者の注目を集めています。