【北京=西村大輔】中国で麻薬密輸の罪により死刑判決が確定している日本人の男性死刑囚に対し、中国当局が死刑を執行する方針を日本政府に伝達した。日中関係筋が30日、明らかにした。戦後の混乱期をのぞき、中国で日本人に対して初めて死刑が執行される可能性が出てきた。
関係筋によると、4月上旬にも執行の可能性があるという。男は2006年9月、遼寧省大連の空港から日本へ覚せい剤約2.5キロを密輸しようとした罪で起訴。08年に一審で死刑判決を言い渡されて控訴したが、高級人民法院(高裁)で棄却され、判決が確定していた。
中国当局は、昨年12月に麻薬密輸罪の英国人に死刑を執行。外国人に対しても国内の執行基準を厳格に適用する姿勢を強めている。