自演乙から京太郎へ、情熱のバトンタッチ!!
5月2日に63kgの大会を開催!!
異様な雰囲気の中、一夜明け会見が始まった。なにしろ、MAX日本王者になったばかりの長島☆自演乙☆雄一郎が、『東方見聞録』の魔理沙というキャラクターのコスプレで登場。これはいつもの光景だったが、DJ.taikiも執事のコスプレで現れたのだった。
K-1の会見とは思えない状況に、一瞬、どよめきの声が上がり、そしてすぐに笑い声が会場に響いた。
谷川貞治イベントプロデューサー(EP)が、「ああ、DJ選手なんだ。ホテルの人かと思ったよ」とつぶやき、大爆笑。佐藤嘉洋や小宮山工介も、思わず苦笑いするしかなかった。
まず谷川EPは、「MAXは世界トーナメントに突入しますが、今年は開幕戦を2回に分けたいと思います」と発表。7月に日本で、日本人ファイターを中心にした開幕戦を開き、もう一つの開幕戦は、同じような時期にヨーロッパで開催するという。日本人ファイターは、優勝した自演乙、実績を残している佐藤嘉洋は確定。あと一人を、「中島選手、日菜太選手、山本優弥選手…辺りからファン投票をしつつ選びたいですね」と谷川EP。MAX日本大会の熱を、そのまま世界大会へとつなげたいみたいだ。決勝大会は10月になる予定で、誰が駒を進めることができるのか、注目が集まる。
また、5月2日には、都内のJCBホールにて63kgのトーナメントを開催することも発表。小宮山工介、DJ、渡辺一久、久保優太、石川直生、“狂拳”竹内裕二、高谷、HIROYAなど、たくさんの候補をリストアップ中。5月が開幕戦で、7月に決勝トーナメント開催を計画しているようだ。
この大会に関して小宮山は、「戦国時代が新しく始まる感じですね。戦国武将の戦ではないけど、最後まで生き残りたいです」と声を弾ませる。DJは、「昨日の試合で蹴りを多く使ったのは、1Rにいいパンチが入ったのに倒せなくて、K-1で自信を失いかけたから。なので、(出るかどうかは)考え中です」と迷っているようだ。
自分の優勝オッズは万馬券
番狂わせの連続で初優勝した自演乙は、「昨日は、殴られすぎて寝ていないです。ずっとネットでレビューを観て、評判をチェックしていました」と報告。それでも、メイクをしっかりして、コスプレで現れるところはさすがだ。腰には、しっかりとMAXのベルトが巻かれていた。
感想を訊かれた自演乙は、「応援してくれたファン、スポンサーの皆さん、練習をみてくれた皆さん、連敗中の自分を使ってくれた谷川さん、ありがとうございました。自分でも、まさか優勝するとは思っていませんでした。全力を出そうとしか思っていなかったんですけど、それがいい結果になってよかったです。最強だと思っていません。何かを持っていたんだと思います。次はレベルが上がりますけど、強度を上げて、7月の世界に挑みたいと思います」とコメント。城戸康裕が、戦前、「倍率オッズ1.2倍」に対して、自分は万馬券くらいにしか思っていなかったとも分析した。
そして、フィジカルトレーニングを一緒にしていた京太郎が、4・3WGP横アリ大会でピーター・アーツと闘うことについては、「いいパスを出せたと思うので、ぜひ京太郎選手に勝ってほしいですね。ともに、頑張りましょう」とエールを贈った。京太郎の防衛戦になるが、最強の挑戦者を迎える良きパートナーに対して、自演乙も応援をしているようだ。
佐藤嘉洋がコスプレを語る
打倒ペトロシアンを目指している佐藤嘉洋は、「昨日はペトロシアンの代役で、名古屋のチャンピオンのダニロ選手と名古屋決戦をしました。ペトロシアン用に仕上げてきたので、負けるはずがありません」とクールに語った。我が道を行くといった感じか。コスプレの二人に囲まれた佐藤は、その感想を訊かれると「僕は、べつに…好きなんですけどね(笑)。乙君には、乙君の盛り上げ方があるし。DJ選手にも、DJ選手の…(笑)。ネットで、MAXと決別宣言みたいに捉えられていますけど、そんなんじゃないんです。MAXがなくなってもやって行くと言ったのは、どんな状況になっても、K-1を続けてやって行こうという気持ちを表現しただけです。ゼロからでもやり直すという決意の表れなので、勘違いしないでください」と説明した。
二人が闘うことについては、「当たらないと思います」(自演乙)「大将にやれと言われれば、断りません」(佐藤)と様々。5月のIt's SHOWTIMEまで、ペトロシアンを追いかけると発言したことに関しては、「やりたいです。トーナメントじゃなければ、強い奴とやりたいですね。でも、トーナメントは別ですよ。目的は優勝することですから、最初からペトロシアンとやりたいということではないです」と、佐藤は苦笑いした。
日本での激戦が終わり、次はいよいよ世界の舞台。その前に、まずは4・3WGP横アリ大会で、世界のK-1を堪能しよう!!■