哨戒艦沈没:船尾とみられる物体を発見

 韓国海軍の哨戒艦「天安」が沈没してから3日目を迎えた28日、船尾と推定される物体が発見された。軍当局は真っ二つに割れて沈没した「天安」の船尾部分に多数の行方不明者がいるとみており、捜索作業に全力を挙げている。

 オム・ヒョンソン海軍准将は同日夜、行方不明者の家族らを乗せてペンニョン島付近に待機している哨戒艦「城南」で家族らの代表者6人と会い、捜索作業に当たっている掃海艦「甕津」など2隻が、「天安」の船尾とみられる物体を発見したことを明らかにした。

 船尾とみられる物体の発見は、同日午後10時55分ごろに報告があり、29日に潜水士が海中で確認作業が行われる予定だ。発見海域は、「天安」で最初に爆発が起きた場所に近いという。

 海軍は同日、行方不明者の捜索と沈没した船体の捜索に全力を挙げたが、事故海域の水流が早い上、視界が悪く、作業は難航した。午前中に海難救助隊の要員74人を投入したのに続き、午後からは3000トン級救助艦「光陽」と730トン級の掃海艦2隻を現場海域に派遣した。海難救助隊は午前、午後の計6回にわたり海中での捜索を行った。

 海軍関係者は「水中の潮の流れが予想よりかなり速い上、水中が濁っており、視界はゼロに近い。満ち潮と引き潮が入れ替わる限られた時間にしか潜水ができず、困難に直面している」と説明した。

キム・ガンハン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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