池上彰は停滞したTV界の救世主になれるか?
2010年03月29日16時34分 / 提供:All About
■いまテレビが求められているものは?
これまで何度も書いてきましたが、テレビの世界はいま、頭打ちの状態にあります。いろいろと問題は噴出してますが、乱暴にまとめてしまえば、日本人が情報面でも娯楽の面でも、ひと頃よりテレビを必要としなくなってきたってこと。PCやケータイ、数々のゲームソフトなど、ここ十年だけを見ても魅力的なコンテンツがしのぎを削ってますから。
それに対抗すべきテレビが、これまで築いてきた財産のみで勝負し、新たな「プログラム」を提案してこなかったことにも原因があったでしょう。それがここに来て、ようやくテレビならではの新機軸が軌道に乗ったようです。その新機軸とは「ニュース解説」!!
「何十年も前からあるだろ」と思う人も多いでしょうが、最近のニュース解説は従来のものとは一味も二味も違うんです。その解説で、いま脚光を浴びているのが「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」(テレビ朝日)をはじめとする、民放各局の情報番組。不思議なことに、各局ともそろってメインに池上彰を据えているんですが、そこの所は後半で詳しく考えていきます。
■昔からあるニュース解説とは根本的に違う
ニュース解説というと、以前はそれこそNHKのお家芸でした。おそらく放送が開始された時から現在まで、長年に渡って受け継がれてきました。しかし、取り上げるニュースは日々変わってはいても、番組自体のフォーマットにはほとんどと言っていいほど変化なしでした。
その回のテーマについて詳しい解説委員が机を前にして座り、ニュースで報道された以上に掘り下げた内容を、時間いっぱい語りあげるというもの。視聴者は途中で席を外すのはもちろん、ちょっとよそ見をしていただけで、解説の内容を見失ってしまいます(笑)。
一方、昔ながらのニュース解説と並行して、NHKでは1993年から、毎日1テーマに絞って話題を掘り下げる「クローズアップ現代」をスタート。開始時から現在まで担当する国谷裕子キャスターの魅力もあいまって、根強い支持を集めています。ただ、こうしたプログラムと「池上彰の〜」と冠のついた番組では、一見似通っているように見えて、異質というか、コンセプト自体が違うんですね。
■子どもに判る話は、大人にはもっと良く判る
NHKに代表される従来のニュース解説と、池上さんが各局引っ張りだこで発信しているニュース解説とは、全くもって似て非なるものである。ということについて解説したいと思うんですが、その前に、こうなるに至った流れについて振り返ってみましょう。
前ページで触れた「クローズアップ現代」の放送開始から奇しくも1年後、当時NHKの放送記者として活躍していた池上彰が企画立ち上げから大きくかかわってきた「週刊こどもニュース」がスタートしました。「こどもニュース」というタイトルの番組は以前からありましたが、新たにスタートしたプログラムは、従来のものとは一線を画したコンセプトでした。
その昔「こどもニュース」といったら、動物園で何かの赤ちゃんが生まれたとか、村祭りで子どもおみこしが練り歩いたとか、大人はもちろん肝心な子どもにとっても「どーでもいー」と思えそうな話題が中心でした。ところが池上彰が企画したのは、政治経済をはじめとした一般のニュースを、子ども達にも理解できるよう、懇切丁寧に説明するものでした。
■子供に判りやすく語るスキル
確かに、どこかのカバが子どもを生んだことよりも、子ども手当法案が今どうなっているかの方が、子ども達にとっては重要でしょう。番組は見事に大当たりし「週刊こどもニュース」は池上さんがNHKを退職した今も好評放送中です。
これまで何度も書いてきましたが、テレビの世界はいま、頭打ちの状態にあります。いろいろと問題は噴出してますが、乱暴にまとめてしまえば、日本人が情報面でも娯楽の面でも、ひと頃よりテレビを必要としなくなってきたってこと。PCやケータイ、数々のゲームソフトなど、ここ十年だけを見ても魅力的なコンテンツがしのぎを削ってますから。
それに対抗すべきテレビが、これまで築いてきた財産のみで勝負し、新たな「プログラム」を提案してこなかったことにも原因があったでしょう。それがここに来て、ようやくテレビならではの新機軸が軌道に乗ったようです。その新機軸とは「ニュース解説」!!
「何十年も前からあるだろ」と思う人も多いでしょうが、最近のニュース解説は従来のものとは一味も二味も違うんです。その解説で、いま脚光を浴びているのが「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」(テレビ朝日)をはじめとする、民放各局の情報番組。不思議なことに、各局ともそろってメインに池上彰を据えているんですが、そこの所は後半で詳しく考えていきます。
■昔からあるニュース解説とは根本的に違う
ニュース解説というと、以前はそれこそNHKのお家芸でした。おそらく放送が開始された時から現在まで、長年に渡って受け継がれてきました。しかし、取り上げるニュースは日々変わってはいても、番組自体のフォーマットにはほとんどと言っていいほど変化なしでした。
その回のテーマについて詳しい解説委員が机を前にして座り、ニュースで報道された以上に掘り下げた内容を、時間いっぱい語りあげるというもの。視聴者は途中で席を外すのはもちろん、ちょっとよそ見をしていただけで、解説の内容を見失ってしまいます(笑)。
一方、昔ながらのニュース解説と並行して、NHKでは1993年から、毎日1テーマに絞って話題を掘り下げる「クローズアップ現代」をスタート。開始時から現在まで担当する国谷裕子キャスターの魅力もあいまって、根強い支持を集めています。ただ、こうしたプログラムと「池上彰の〜」と冠のついた番組では、一見似通っているように見えて、異質というか、コンセプト自体が違うんですね。
■子どもに判る話は、大人にはもっと良く判る
NHKに代表される従来のニュース解説と、池上さんが各局引っ張りだこで発信しているニュース解説とは、全くもって似て非なるものである。ということについて解説したいと思うんですが、その前に、こうなるに至った流れについて振り返ってみましょう。
前ページで触れた「クローズアップ現代」の放送開始から奇しくも1年後、当時NHKの放送記者として活躍していた池上彰が企画立ち上げから大きくかかわってきた「週刊こどもニュース」がスタートしました。「こどもニュース」というタイトルの番組は以前からありましたが、新たにスタートしたプログラムは、従来のものとは一線を画したコンセプトでした。
その昔「こどもニュース」といったら、動物園で何かの赤ちゃんが生まれたとか、村祭りで子どもおみこしが練り歩いたとか、大人はもちろん肝心な子どもにとっても「どーでもいー」と思えそうな話題が中心でした。ところが池上彰が企画したのは、政治経済をはじめとした一般のニュースを、子ども達にも理解できるよう、懇切丁寧に説明するものでした。
■子供に判りやすく語るスキル
確かに、どこかのカバが子どもを生んだことよりも、子ども手当法案が今どうなっているかの方が、子ども達にとっては重要でしょう。番組は見事に大当たりし「週刊こどもニュース」は池上さんがNHKを退職した今も好評放送中です。
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