岡山放送局

2010年3月29日 19時7分更新

運転代行使用の政調費を返還


議員の調査活動に使うために支払われている「政務調査費」について倉敷市議5人が酒を飲んだ帰りに利用した運転代行料金の支払いに使った問題で、5人は29日までに支払いにあてた金額を全額返還しました。

この問題は倉敷市の市議会議員が酒を飲んだあとに利用した運転代行料金の支払いに、政務調査費をあてたとして、市民グループが住民監査請求をしたものです。

倉敷市の監査委員は先月、市議5人が支払った12万円のうち9万円は私的な利用だったとして市に返還させるよう倉敷市長に勧告していました。

倉敷市によりますと5人の市議は、29日までに支払いにあてたおよそ12万円全額を、市に返還しました。

この問題をめぐっては、今月、代行料金の一部を返還させるとした監査結果を不服として、市民グループが全額の返還を求める訴えを岡山地方裁判所に起こしています。

政務調査費を返還した議員の1人は、「議員活動のなかには、飲酒を伴う会合もあり、定められた使用目的を外れていないと考えるが、少額だということもあり裁判費用のほうがかかるため、裁判で争うことを断念し、返還することを決めた」と話しています。