東京・歌舞伎町のスナックで客を泥酔させ、キャッシュカードを奪い路上に放置して死なせたとして、強盗致死罪などに問われたスナック経営、小川美津子被告(74)に対し、東京地裁は29日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。佐藤晋一郎裁判長は「2年半にわたり昏睡(こんすい)強盗を繰り返した組織的、常習的犯行の一環で強い非難に値する」と述べた。
共謀したとして同罪に問われた従業員、青山喜美子被告(75)には懲役22年(求刑・懲役30年)、無職、高橋永佳被告(25)には同18年(同・懲役25年)を言い渡した。被告側は放置と死亡の因果関係を争ったが退けた。
判決によると、3被告は09年2月21日未明、来店した男性(当時50歳)に高濃度のウオツカを混ぜた焼酎のウーロン茶割りを飲ませて昏睡状態に陥らせ、現金10万円とキャッシュカードなどを奪い路上に放置、急性アルコール中毒で死亡させた。【伊藤直孝】
毎日新聞 2010年3月30日 0時46分