ジャーナリストの大森実氏死去

　ベトナム戦争報道などで知られたジャーナリストで元毎日新聞記者の大森実氏（おおもり・みのる）が２５日午後（日本時間２６日午前）、米カリフォルニア州南部ミッションビエホ市の病院で肺炎のため死去。８８歳。神戸市出身。葬儀・告別式は家族による密葬を行う予定。喪主は妻恢子（ひろこ）さん。

　神戸高商（現兵庫県立大学）卒。終戦後の４５年に毎日新聞に入社し、ワシントン支局長や外信部長を歴任した。６０年度のボーン国際記者賞（現ボーン・上田記念国際記者賞）を受賞。ベトナム戦争の企画「泥と炎のインドシナ」で６５年度の新聞協会賞を受賞したが、当時のライシャワー駐日米大使に共産主義寄りの宣伝的な報道と非難され、６６年に退社した。

　７６年からカリフォルニア州に在住。カリフォルニア大アーバイン校歴史学部の教授も務めた。著書に「国際事件記者」「戦後秘史」など。（共同）

（2010年3月26日15時25分  スポーツ報知）

（ ）

（ ）

ソーシャルブックマークに登録