モスクワ地下鉄で連続爆破テロ 38人死亡、女2人が自爆【モスクワ共同】ロシアの首都モスクワの中心部に位置する地下鉄ルビャンカ駅とパルククリトゥールイ駅の2カ所で、29日朝(日本時間同日午後)の通勤ラッシュの時間帯に連続して爆発があった。ロシア治安当局は爆破テロと判断。ロシア主要メディアによると、非常事態省当局者は二つのテロで計38人が死亡したと述べた。ほかに約70人が負傷した。 テロ対策を担当する連邦保安局のボルトニコフ長官は同日、爆発は両方とも北カフカス系の女による自爆とみられるとメドベージェフ大統領に報告した。非常事態省当局者は、自爆犯とみられる女2人は死者38人に含まれていないと述べた。ルビャンカ駅はクレムリンや旧ソ連国家保安委員会(KGB)本部近くにあり、同本部は現在、連邦保安局本部となっている。 首都中心部での不特定多数を狙った爆破テロは2008年5月のメドベージェフ大統領就任以来初めて。犯行の詳しい背景は明らかになっていないが、独立紛争で揺れた南部チェチェン共和国や隣のイングーシ共和国など北カフカスで活動するテログループが関与した疑いが高まった。 【共同通信】
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