2010年3月30日(火)
2010年03月07日10時56分
埼玉などの連続不審死で、さいたま地検に殺人罪で起訴された木嶋佳苗被告(35)。木嶋被告は、昨年5月に自宅の焼け跡から遺体で見つかった野田市の無職、安藤建三さん=当時(80)=宅に「ヘルパー」と称して出入りし、火災当日には安藤さんの現金約180万円を引き出していたことが確認されている。千葉県警は窃盗容疑で木嶋被告の捜査をするとともに、安藤さんが死亡した経緯についても慎重に調べを進めているが、捜査は長期化しそうだ。
木嶋被告は2月22日、東京都千代田区の会社員男性=当時(41)=を殺害したとして、殺人罪で起訴された。昨年8月5日、埼玉県富士見市の駐車場の車内で、睡眠導入剤を含んだ薬物や練炭を使って男性を自殺に見せかけて一酸化炭素中毒で殺害したとされている。
安藤さんの遺体が見つかったのは、この約3カ月前の昨年5月15日。捜査関係者によると、遺体からは睡眠導入剤が検出され、焼け跡からは練炭も見つかった。
気温が高い5月に安藤さんが普段は使っていなかった練炭が見つかったことなど不審な点があり、千葉県警は安藤さんの交友関係を捜査。インターネットで知り合ったとみられる木嶋被告が、「ヘルパー」として安藤さん宅に出入りしていたことが明らかになった。
火災のあった日の夜には、木嶋被告が安藤さんのキャッシュカードで現金約180万円を下ろしていたことが判明。また、火災日以前にも安藤さんから木嶋被告に現金が渡っていた形跡があるという。
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