感謝状を受けてポーズをとる「観光戦隊イセシマン」。女性を介抱したのは「トバブルー」(後列右)と「ワタライガー」(後列左)=伊勢市二見町
伊勢志摩の観光をPRするローカルヒーロー「観光戦隊イセシマン」が、路上で苦しんでいた高齢者を介抱したなどとして、伊勢志摩観光コンベンション機構(会長=鈴木健一・伊勢市長)が、イセシマンに感謝状を贈った。
イセシマン5人のうち、出演するショーの練習に向かう途中だった私服姿の「トバブルー」と「ワタライガー」の2人が2月15日、伊勢市吹上1丁目で、近くに住む女性(79)が転んでうずくまっているのを発見。男性3人とともに女性を介抱した。
その後、女性が「感謝の気持ちを伝えたい」と助けてくれた人を捜していた。同機構は25日、観光PRでの活躍と合わせて5人に感謝状を渡した。介抱した2人は「故郷を愛する気持ちはみんな同じ。感謝状は地域からの応援と受け止め、謙虚に活動を続けたい」と話した。
イセシマンは2004年、伊勢志摩に住む30、40代を中心にした男女約30人で結成。赤、青、緑、ピンク、黄色の衣装で、イベントや施設で観光PRなどをしている。最後の決めゼリフは「真っ赤に燃えるおもてなしのハート」だという。(松永佳伸)