(cache) 魚雷部品のトンネル工場を公開 長崎の被爆遺構 - 47NEWS(よんななニュース)
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  •  被爆者団体などに公開された被爆遺構「三菱兵器住吉トンネル工場」=29日午後、長崎市

    魚雷部品のトンネル工場を公開 長崎の被爆遺構

     長崎原爆の爆心地から約2・3キロ北にあり、魚雷部品を製造していた被爆遺構「三菱兵器住吉トンネル工場」を見学できるよう長崎市が実施していた整備工事が終わり、29日、被爆者団体や報道陣に公開された。一般公開は30日から。

     同工場は、空襲を避けるため1944年から山中に掘られた。公開対象は6本あるトンネルのうち、崩落防止などの安全措置を施した2本。いずれも全長が約300メートルあり、入り口から約8メートルまで見学者が入れるようにした。

     長崎市によると、原爆投下時には、工員や動員学徒ら約1800人がトンネル内で魚雷部品を製造しており、被爆者の避難所にもなった。トンネル掘削には朝鮮人労働者約800人が従事、強制連行された人もいた。

     被爆後、やけどを負ってトンネルに逃げ込んだ経験がある長崎原爆被災者協議会の谷口稜曄会長(81)は見学後に「戦争や軍国主義の歴史を伝えるため、後世に残していかなければいけない」と強調した。

      【共同通信】