陛下も憂えた愛子さま欠席騒動
皇太子ご夫妻の"正念場"
(週刊朝日 2010年03月26日号配信掲載) 2010年3月19日(金)配信
学習院は春休みに入った。今年も皇太子ご一家は恒例のスキーを楽しみ、愛子さまも笑顔を見せるのか。円内は野村東宮大夫 [拡大]
子どもの問題に親が出るどころか、国が出ていった──。8歳の愛子さまの学校欠席は、そんな大騒動になった。宮内庁の東宮大夫の会見を機に、「乱暴者」と言及された小学2年の男児へのバッシングが始まり、天皇、皇后両陛下が憂慮を示す事態にも発展。いまだ発信のない皇太子さまと雅子さまは、どう対処するのだろうか。
古びた宮内庁の一室で毎週金曜に開かれる定例会見の空気が、1週間でがらりと変わっていた。3月12日、ひたすら姿勢を低くし、騒動の沈静化をはかろうとする野村一成東宮大夫に対して、記者たちの追及は厳しかった。
「そもそも今回の騒動に火をつけたのは大夫会見でしょう。少し考えれば影響が広がることはわかったはずでは」
騒動の発端はまさに1週間前、東宮大夫の5日の会見だった。愛子さまが学習院の初等科を数日休んだ理由について、
「複数の男の子が、愛子さまを含む他の児童に乱暴なことをしている」
と説明。このため、「いじめ」「学級崩壊」という言葉がメディアに氾濫。「乱暴」した“犯人”捜しの末、小学2年の男児がまるで犯罪者であるかのように、身長や家庭事情までが報道された。学習院付近では右翼の街宣車が、「愛子さまをいじめたやつを許すな」などとがなりたてた。
一方、学習院は、愛子さまや他の児童への乱暴を否定。波多野敬雄院長は本誌の取材に対し、愛子さまへの乱暴はなく、そのことは東宮大夫も把握していると指摘し、「東宮職には失望を覚えた」と嘆いたのだ。
さらに9日には、東宮大夫が皇居に参内して天皇、皇后両陛下に経緯を説明した。その場で両陛下は、
「(愛子さま、児童、学校などの)いずれかが犠牲になる形で解決がはかられることのないよう、十分に配慮を払うことが必要ではないかと思う」
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