ソウル市内で電気自動車が走行可能に(下)

1台1500万ウォンから2000万ウォン

 ソウル市は24日、「低速電気自動車の走行可能区間を“制限速度が時速60キロ以下の一般道路”とし、実際の指定権限を持つ25の区が同時に指定を行うという指針書を各区に送付した」と発表した。ソウル市内の一般道路の中で、制限速度が時速60キロ以下となっているのは全体の96.8%に当たる7845キロに達する。二人乗りの低速電気自動車は、最高速度が時速60キロ、車体重量がバッテリーを含めて1361キロ以下の近距離用エコカーで、昨年末に改正された自動車管理法が30日に施行されると同時に、実際の走行が可能となる。

 ソウル市は来月までに、自治区の庁舎や公共駐車場に無料の充電施設を1、2カ所設置する一方、今年中には充電施設を100カ所以上設置し、比較的規模の大きい流通拠点などにも充電施設を設置する方向で話し合いを行う計画だ。

 家庭用コンセント(220ボルト)を利用した場合、完全充電に要する時間はおよそ6時間から7時間ほどとかなり長い。急速充電装置(330ボルト)を利用すると、30分から1時間ほどで充電が完了するが、この充電装置は700万ウォン(約57万円)から800万ウォン(約65万円)と高価なため、一般への普及は難しそうだ。

 低速電気自動車は制限速度が60キロ以上の獻陵路の一部など22路線79.2キロの一般道路や、内部循環道路、オリンピック大路など35路線255.9キロの都市高速道路では走行できない。ソウル市は低速電気自動車が走行できない道路には、これを知らせる案内表示板を運行開始前までに設置する計画だ。

李恵云(イ・ヘウン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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