安重根の遺骨発掘、日・中に外交経路で協力要請へ

「合同遺骨発掘推進団」発足へ

 安重根(アン・ジュングン)の遺骨を発掘するため、韓国政府は「合同遺骨発掘推進団」を発足させ、日本・中国両政府の協力を求めるため、外交経路を通じ本格的な活動を展開していく方針を打ち出した。政府の関係者は24日、「これまで、安重根の遺骨を発掘するため、中国や日本に協力を求めてきたが、成果を挙げることはなかった。今年は殉国から100年を迎えることから、協力要請という次元を超え、重要な外交課題として遺骨発掘の問題を取り上げることにした」と語った。こうした方針に従い、今年5月に行われる韓国・中国・日本の3カ国首脳会談や外相会談で、安重根の遺骨発掘の問題を議題にできるよう、3カ国間の実務者による協議を行っていくという。

 政府の関係者は、「遺骨の埋葬場所を把握するためには、関連資料を持っていると考えられる日本政府の協力が欠かせない。3カ国外相会談でこの問題を取り上げるためには、日本政府の態度の変化に期待するしかない」と述べた。

 政府はまた、外交通商部や国家報勲処(国家功労者を礼遇し、軍人・退役軍人の支援事業を行う省庁)などの関連省庁や、専門家十数人による「合同遺骨発掘推進団」を今月末に立ち上げることを決めた。同推進団は、安重根の遺骨が埋葬されていると推定される、旧旅順監獄(中国遼寧省大連市)の跡地周辺で改めて発掘作業を行い、また日本・中国・ロシアなどが所有している資料を探す方針だ。

鄭佑相(チョン・ウサン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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