上場企業の1-3月期利益、過去最高か(下)

 サムスン電子の1-3月期の営業利益は、史上初めて3兆ウォン(約2400億円)を突破する可能性がある。昨年10-12月期にLG電子とKTはそれぞれ、1395億ウォン(約113億円)、5495億ウォン(約445億円)の赤字を出したが、1-3月期は黒字転換が見込まれる。SKエナジー、SKネットワークス、コーロン建設、ハリム、LGディスプレーなどは営業利益の大幅な伸びが予想される。これに対し、トヨタの大規模リコール(回収・無償修理)で利益を得るとみられた現代自動車は、非需要期と国内市場低迷、起亜自動車の好調などに押され、営業利益が30%程度ダウンする見通しだ。

 企業業績の改善は、韓国株式市場にも好影響をもたらしそうだ。サムスン証券のチョン・ミョンジ研究員は「韓国の12カ月予想株価収益率(PER)は9.5倍で、先進国の13.5倍、新興市場の11.9倍にも及ばず、韓国株の割安感がさらにクローズアップされそうだ」と指摘した。

 専門家は、業績見通しが急速に改善している業種として、IT(情報技術)、運輸、自動車などを挙げた。これに対し、電力、建設、エネルギーなどは業績見通しが悪化しているという。

チェ・ギュミン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

このページのトップに戻る