ショートトラック:審判が周回を数え間違え=世界選手権

最終周を知らせる鐘、誤って鳴らす

 1周足りずにゴールしたが、誰も気づかなかった。今月21日、李昊錫(イ・ホソク)=高陽市庁、24=と郭潤起(クァク・ユンギ)=延世大、21=がそれぞれ金メダルと銀メダルを獲得した国際スケート連盟(ISU)ショートトラック世界選手権男子スーパーファイナル3000メートル決勝で、出場選手7人全員が計27周滑るところを26周滑ってゴールした、と大韓スケート競技連盟が24日、明らかにした。

 当日、李昊錫はゴールまで半周を残して先頭だったセルスキー(米国)を追い抜き、劇的な逆転勝利を収めた。3位で後を追っていた郭潤起も李昊錫と同様、セルスキーを抜いて銀メダルを獲得した。しかしこの順位は、結果的に完走まで1周を残した状況で記録されたものだった。

 今回の騒動は、ISUの国際審判団のミスによって起きた。通常、ショートトラック競技では残り1周で鐘を鳴らし、選手たちに最終周であることを知らせる。しかし、この日はISUの審判団が周回を数え間違え、鐘を誤って鳴らした。

 大韓スケート競技連盟のイ・チサン事務局長は「ISUの規定上、こうした場合の順位は認定されるが、記録は認定されない。すでに審判が試合終了を宣言し、決勝出場国のうちどの国も異議を申し立てなかったため、再試合はない」と話した。

丁世暎(チョン・セヨン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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