本紙紙面をケータイで、「スマート・ペーパー」が人気

約90カ国で利用可能

 スマートフォン(PDA〈携帯情報端末〉の機能が付いた携帯電話)で本紙の紙面をそのまま読むことができる「スマート・ペーパー」が、海外で人気を集めている。

 「スマート・ペーパー」は、スマートフォンやタブレットPC(タッチパネルを搭載したパソコン)などを使い、いつでもどこでも本紙の記事をダウンロードし読むことができるサービスだ。海外でも、米アップル社の携帯電話端末「iPhone」のユーザーであれば、App Store(各種のソフトウェアを有料または無料で提供するサイト)を通じ、「スマート・ペーパー」を無料でダウンロードし、米国・日本・中国など約90カ国で利用できる。

 米フロリダ州に住むパク・チョルスさん(32)は、「韓国にいたときよりも、韓国の情報に詳しくなった。これまで、韓国の新聞社のアプリケーション・ソフトウェア(アプリ)が登場するたびにダウンロードしてきたが、朝鮮日報のアプリが一番だ。ページごとに読める機能は、紙面をめくって読むのと変わらないため、新聞を購読しているような感覚だ」と話した。

 日本に10年間滞在しているキム・ミンジョンさん(34)は、「朝鮮日報の記事をこんな風に読めるため、韓国と日本の距離がさらに縮まったような感じだ。スマート・ペーパーで日本語版の記事を提供すればもっと便利になる」と語った。

 ここ6カ月間、香港や台湾、フィリピンなどアジア各地を行き来しているチョン・ソンフンさん(35)は、「朝鮮日報のアプリは、仕事にも役に立つ。韓国のテレビ番組を海外へ売り込む仕事をしているが、現地の業者と打ち合わせる際、スマート・ペーパーにアクセスし、韓国の記事や写真を見せて説明すれば効果的だ」と話した。

 ソウル産業大メディア工学科の崔聖鎮(チェ・ソンジン)教授は、「IT(情報技術)の発達により、 “配達”という紙の新聞が持つ限界を克服できるだろう」と評した。

成好哲(ソン・ホチョル)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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