「日本は改革に失敗すると100年前の韓国になる」

枝野幸男行政刷新担当相「朝鮮半島の植民地化は必然」

 日本のマスコミが28日に報じたところによると、鳩山内閣の閣僚が「中国と朝鮮半島が植民地として侵略されたのは、歴史的な必然だった」と主張したという。日本がこれ以上改革を遅らせてはならないという趣旨での発言だったが、日本が韓半島(朝鮮半島)での植民地支配や中国への侵略を正当化する発言とも解釈が可能だ。

 朝日新聞によると、枝野幸男行政刷新担当大臣(46)は27日、島根県で開催された民主党県連の会合に出席し、「日本は植民地を広げていったが、中国と朝鮮半島は植民地に転落した。これは歴史的な必然だった」と述べた。さらに「日本は明治維新を早期に達成したため、その後100年間はある程度の優位を保つことができた。(維新当時)同じような環境にあった中国と朝鮮半島は、明治維新を参考に近代化を目指した若者もいたが、最終的にはどれもうまくいかなかった」という趣旨の発言も行った。

 弁護士出身の枝野氏は、埼玉県選出の衆議院議員で当選6回。日本政府内で改革を推進する行政刷新担当大臣として今年2月から入閣したが、民主党最大の実力者である小沢一郎幹事長に批判的なグループに属しているため、入閣当初は大きく報じられた。この発言は行政刷新担当相として、改革の正当性を主張するため過去の歴史について言及したものだ。朝日新聞によると、枝野氏は「日本が明治維新を行えていなければ日本も中国や朝鮮半島と同じように、欧米列強の植民地や半植民地にされていただろう。新しい政治を行わなければ大変なことになる」とも述べた。

 しかし読売新聞は枝野氏の発言について「中国」への言及はなく、「朝鮮半島、李氏朝鮮も近代化に向けて努力した若者がいたが、日韓併合までは近代化できなかった」と述べたと報じている。本紙は正確な発言内容とその趣旨について聞くため枝野氏の事務所に連絡したが、休日だったため回答を聞くことができなかった。朝日新聞によると、会合で枝野氏は朝日新聞の記者に対し「(近代化に成功してからの)日本は植民地を支配する側に回ったのはおかしいと思っている。誤解を招く発言で率直におわびする」と語っている。

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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