思い出や感謝の言葉を記してシャッターに張られたメモ=17日、東京都豊島区南池袋1丁目
店舗閉鎖で下りたままのシャッター。閉店を惜しむ客らが残した張り紙を見る人たち=17日、東京都豊島区南池袋1丁目
シャッター前に置かれていた「ありがとうメッセ」用の紙とペン、ガムテープ=17日、東京都豊島区南池袋1丁目
61年から約50年間、本店内テナントとして、スカートのイージーオーダーの店を営んでいた東村山市の女性(80)は「体調を崩し、2月はじめから店を休業していたら閉鎖になっちゃって」と話す。
4年前に脳梗塞(こうそく)を患ったが、キンカ堂初代会長からの付き合いと、一緒に暮らす義姉(80)の助けで店を続けてきた。
服飾やデザインを学ぶ学生、コスプレの衣装を作る若者……。「安さ」は幅広い世代の味方だった。そして、こんな元気もくれた。
「1月末まで路上生活をしていてそれから抜け出して、池袋で激安店をみつけて物買うぞとはりきっていたのに残念でなりません。Never give upです」(平嶋崇史)