鳴門海峡で不明の２人捜索　貨物船衝突事故

　徳島県鳴門市沖の鳴門海峡で２８日未明、貨物船同士が衝突し１隻が沈没した事故で、徳島海上保安部などは２９日、巡視船など４隻で行方不明の２人の捜索を続行した。

　行方不明になっているのは広島県江田島市にある船舶会社所有の日進丸の千原伸也１等航海士（３７）＝熊本県上天草市＝と、堀金幸治機関長（５９）＝松山市＝。

　同保安部などは２８日夜も巡視船１隻で捜索を行ったが２人は見つからなかった。２９日も引き続き、事故現場の鳴門海峡付近を中心に捜索する。

　同保安部によると、２８日午前０時１５分ごろ、鳴門海峡にかかる大鳴門橋の下付近で、日進丸（１９９トン）の左舷とマーシャル諸島船籍の貨物船アウトセーリング９（２９２６トン）の船首が衝突し、日進丸が沈没した。同保安部が事故の原因などを調べている。