日本のPBは2012年にはシェア10%に増える?
流通ニュースと商人舎のコラボレーションで開催されたプレミアムセミナー「日本のPBはこうなる!」は、盛況のうちに終了しました。
タイトルにした「日本のPBはどうなるか?」
ひと言でいえば、3年のうちに「10%に増える」。
3年といえば、2012年。
これは私の当てずっぽう。
このセミナーの報告者は、デイモン・ワールドワイド・ジャパンの和田浩二氏とフィリップ・コップ氏。
和田氏は、同社ビジネスマネジメント部ビジネスサービスグループ・ディレクター。
コップ氏は、ブランド戦略マーケティング部ディレクター。
現在、デイモン・ワールドワイドは、世界22カ国に1万5000人の社員を擁するコンサルティング会社。それも「プライベートブランドの開発とマーケティングを専門」とするコンサルティング・ファーム。
日本には、230人の社員がいて、今年は、さらに40人を採用するという勢いのある会社です。
アメリカでは、全米スーパーマーケット第一位のクローガー、第二位のセーフウェイをコンサルティング、東海岸のウェグマンズ、テキサス州のHEバットなど、有力なローカルチェーンを指導する。
そのデイモンの和田氏とコップ氏は、「日本のPBは、間違いなく伸びる」と発言しました。
ここで現在の世界のPB事情。
ACニールセンの調べでは、食品マーケットに占める世界平均のPB構成比は、伸び続けている。
1995年、14%
2000年、16%
2005年、20%
2010年、24%(予測)
最近は、5年刻みで4%ずつ伸長しています。
2007年の統計を国別にみると、第一位は、スイスの46%。これが最高のシェア。
第二位は、イギリスの39%。
第三位は、ドイツ、34%。
以下、スペイン29%、ベルギー28%、フランス27%と続く。
アメリカは、19%で、これは、先進国中心に調査した世界平均の20%を下回る。
プライベートブランド先進国とみられるアメリカでも、まだ世界平均に至っていないのです。
以下、イタリアの11%、インド10%、南アフリカ8%、ブラジルが6%。
そして日本が4%。
そのうしろは、メキシコ、中国、ロシアが、それぞれ3%。
日本は、アメリカに次ぐ流通先進国・消費大国でありながら、いまだ4%のPB構成比なのです。
サブプライムローン問題が勃発し、ゼネラルモーターズが国営化される不況の中で、アメリカでもプライベートブランドは、顧客からの熱い支持を受けて、販売額を増やしています。
そして、第三の流通先進国・イギリスでは、40%近くの食品が、プライベートブランドとなっています。
この趨勢と現在の日本の消費状況をみるだけで、日本のプライベートブランドが、伸び続けることは明らかだと思います。
イオンは、トップバリュを2008年度には、3687億円売りました。これは前年対比で139.3%。
3年前の2005年は2040億円でしたから、181%の増加。
現在は、(株)イオン・トップバリュというプライベートブランド開発の専門会社まで設立させて、力を入れています。
対するセブン&アイ・ホールディングスも、2008年度は、800品目で1800億円。
こちらは、2009年度中に、1300品目3200億円と、178%の計画。
そのうえ、この夏は、サントリー酒類製造の350ml缶「100円」ビールのPBが、イオンとセブン&アイの売場を占める。
どうでしょう。
日本のプライベートブランドが、3年で10%の構成比に至るという予測。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。
あなたは、どちらに賭ける?(この話、つづきます)
結城 義晴(商人舎 代表取締役社長)
流通ニュースと商人舎のコラボレーションで開催されたプレミアムセミナー「日本のPBはこうなる!」は、盛況のうちに終了しました。
タイトルにした「日本のPBはどうなるか?」
ひと言でいえば、3年のうちに「10%に増える」。
3年といえば、2012年。
これは私の当てずっぽう。
このセミナーの報告者は、デイモン・ワールドワイド・ジャパンの和田浩二氏とフィリップ・コップ氏。
和田氏は、同社ビジネスマネジメント部ビジネスサービスグループ・ディレクター。
コップ氏は、ブランド戦略マーケティング部ディレクター。
現在、デイモン・ワールドワイドは、世界22カ国に1万5000人の社員を擁するコンサルティング会社。それも「プライベートブランドの開発とマーケティングを専門」とするコンサルティング・ファーム。
日本には、230人の社員がいて、今年は、さらに40人を採用するという勢いのある会社です。
アメリカでは、全米スーパーマーケット第一位のクローガー、第二位のセーフウェイをコンサルティング、東海岸のウェグマンズ、テキサス州のHEバットなど、有力なローカルチェーンを指導する。
そのデイモンの和田氏とコップ氏は、「日本のPBは、間違いなく伸びる」と発言しました。
ここで現在の世界のPB事情。
ACニールセンの調べでは、食品マーケットに占める世界平均のPB構成比は、伸び続けている。
1995年、14%
2000年、16%
2005年、20%
2010年、24%(予測)
最近は、5年刻みで4%ずつ伸長しています。
2007年の統計を国別にみると、第一位は、スイスの46%。これが最高のシェア。
第二位は、イギリスの39%。
第三位は、ドイツ、34%。
以下、スペイン29%、ベルギー28%、フランス27%と続く。
アメリカは、19%で、これは、先進国中心に調査した世界平均の20%を下回る。
プライベートブランド先進国とみられるアメリカでも、まだ世界平均に至っていないのです。
以下、イタリアの11%、インド10%、南アフリカ8%、ブラジルが6%。
そして日本が4%。
そのうしろは、メキシコ、中国、ロシアが、それぞれ3%。
日本は、アメリカに次ぐ流通先進国・消費大国でありながら、いまだ4%のPB構成比なのです。
サブプライムローン問題が勃発し、ゼネラルモーターズが国営化される不況の中で、アメリカでもプライベートブランドは、顧客からの熱い支持を受けて、販売額を増やしています。
そして、第三の流通先進国・イギリスでは、40%近くの食品が、プライベートブランドとなっています。
この趨勢と現在の日本の消費状況をみるだけで、日本のプライベートブランドが、伸び続けることは明らかだと思います。
イオンは、トップバリュを2008年度には、3687億円売りました。これは前年対比で139.3%。
3年前の2005年は2040億円でしたから、181%の増加。
現在は、(株)イオン・トップバリュというプライベートブランド開発の専門会社まで設立させて、力を入れています。
対するセブン&アイ・ホールディングスも、2008年度は、800品目で1800億円。
こちらは、2009年度中に、1300品目3200億円と、178%の計画。
そのうえ、この夏は、サントリー酒類製造の350ml缶「100円」ビールのPBが、イオンとセブン&アイの売場を占める。
どうでしょう。
日本のプライベートブランドが、3年で10%の構成比に至るという予測。
当たるも八卦、当たらぬも八卦。
あなたは、どちらに賭ける?(この話、つづきます)