ついに“本丸”突入！／キャバ嬢デモ５

　デモ隊は靖国通りに入り、歌舞伎町で最も人通りが多いと思われる「セントラルロード」前を通過しつつ、ＢＧＭとともに「業界改善！」などとシュプレヒコール。さらに、キャバクラユニオン代表の桜井凛さん（仮名、２０代）がトラックの上から大声で

「給料ちゃんと払え～！」

「悪質な経営者は逃がさないぞ～！」

「キャバクラユニオン、戦うぞ～！」

「セクハラ反対～！」

などと絶叫。この高い声が、ネオン街全域にかなり響き渡った。

　ちなみにこの日は２６日で、一般的な会社員の給料日直後。さらに金曜日の夜。歌舞伎町だけでなく多くの繁華街で人出がかなり多くなる日と思われた。実際、歌舞伎町でもデモ途中ごろ（午後６時台）から徐々に仕事終わりの会社員や、店に向かうキャバ嬢、開店前の男性店員らの数が街に増え始めた印象があり、彼（彼女）らが次々「いったい何が起きてるんだ？」的視線でデモ隊＆先導するトラックを見物する現象が起き始めた。

　ただ、トラックには「キャバクラユニオン」の大きな文字があり、かつ連絡先の電話番号もあるため、すぐ「ああ、あのキャバクラユニオンね」みたいな感じで事態を把握した人も多かったと思われる。

　ちなみに歌舞伎町及び周辺エリアでは、店の移り変わり（開閉店）が激しく、現在、「キャバクラ」なる業態の店が何店あるのか正確に把握することは困難と思われる。筆者の調査では、キャバクラ専門”ポータル”サイト（業界で有名かつよく見られているのは２サイト）にサイトを持ったり、都内繁華街無料情報誌（有名なのは１誌。最近新創刊誌あり）などに定期的に広告を出しているような歌舞伎町のキャバは現在５０弱くらい。ただ、そうした広告活動をしていない店や、老舗の店、最近急にできた店、有名ではない店などを合わせると、実数は不明だ。実際、歌舞伎町エリアで、筆者が把握しているだけで、「開店からわずか約１ヶ月程度でスピード閉店したキャバクラ」は少なくとも３店ある。

　それはさておき、そうした「歌舞伎町キャバ」の多くが密集し、立ち並んでいるのが通称「区役所通り」と「花道通り」沿い。デモ隊はついに”本丸”に切り込んだ。キャバクラ街に鳴り響く「業界改善！」のシュプレヒコール。この付近は正直、”コワイ人”たちの割合が明らかに多い。こういう人たちとの”トラブル”は起きないのだろうか…。

　［2010年3月27日2時32分］