成田市議会は16日、成田国際空港B滑走路(2500メートル)の3本目の誘導路建設に伴い、地元農民が「団結街道」と呼ぶ市道「十余三天神峰(とよみてんじんみね)線」(1278メートル)を廃止する議案を可決した。近く市道廃止が告示され、告示後2カ月間は法定外道路として使用できるが、その後は通行できなくなる。成田空港会社(NAA)は2カ月後に敷地の引き渡しを受け、12年の供用開始を目指し誘導路建設にとりかかる。
市道そばでは今も地元農家が畑を耕す。三里塚芝山連合空港反対同盟の北原鉱治事務局長(88)は同日午前「市道廃止は最大の過ち。我々は生きるために戦い続ける」と語った。【駒木智一】
毎日新聞 2010年3月17日 地方版