ADSL 導入記

これは、茨城県某つくば市において ADSL を導入しようとしたときの (どこにでもあるような) 記録である。

2005.05.25 : 検討
2005.05.26 : 申込み
2005.05.30 : (問題) 複数モジュラー
2005.05.31 : (問題) パスワード忘れた
2005.06.03 : パスワード忘れた (続き)
2005.06.06 : モデム来る
2005.06.07 : ADSL 開通
2005.06.08 : IP 電話
2005.06.13 : LAN ケーブル
2005.06.16 : ssh の接続が切れる
2005.06.16 : ip address の不思議
2005.06.22 : ip 電話申し込み
2005.06.23 : ip 電話開通
2005.06.30 : ip 電話の品質
2005.07.01 : 上り方向の速度
2005.07.08 : 光
2005.08.12 : IP 電話
2005.10.11 : 通信エラー
2005.10.13 : NAT TX-ERROR
2005.10.14 : w3m keep alive (NAT TX-ERROR)


2005.05.25 : 検討

なんだか娘が『このページをみてみたい』とかいいだすようになったので、そろそろ ADSL でもいれてみようかなあ、というのがそもそもの発端。といっても彼女の見たいのは某 NHK のストレッチマンだったりするのだが。まあいつまでもダイヤルアップじゃないしね。
で、検討にはいるのだが、条件としては
といったところ。
さくっと調べてみたところ、安いのは ASAHI ネットTikiTikiか。回線としてはアッカ・ネットワークスの下り 3M / 上り 1M の回線がコストパフォーマンス高そうなかんじだ。

まず、回線問屋について調査。
というところ。

プロバイダのほうは
とか。ちなみに

結論としては、まあASAHI ネットアッカかなあ。


2005.05.26 : 申込み

次の日に申し込む (早っ)。ガーっと入力するが... 住所とか数字も全角でいれさせるのってやめて欲しいよなあ。で、終了。

と、昼頃電話がくる。『マンション名がよくわからないのですが』ってなことだが、私にもよくわかんないんだよね。特殊なところに住んでるから。数字だけで理解してもらえますよ、ってことを伝える。

うーん、TikiTiki にして IP電話なし、って手もあったかなあ。電話そんなに使わないしなあ。差額 400円でまかなえるような気もする。


2005.05.30 : (問題) 複数モジュラー

アッカより連絡が来る。工事予定日は 2005.06.07 とか。それはいいのだが、注意事項を読んでいて問題があることに気付く。モジューラージャックが複数あるときには、回線が分岐する上流にスプリッタをいれる必要があるらしい。ををっと、複数あるぜ、モジューラージャック。かといって FAQ にあるように NTT に工事を頼んだらいくらとられるやら。(一万円ぐらいらしい)
なんか事例はないのかなあ、と探していると、スプリッタの複数使用は諸悪の根源に遭遇。どうやら、ラインセパレータというものを使うと良いらしい。モジュラー - ラインセパレータ - スプリッタ = (モデム and 電話) というかんじか。で、もうひとつのほうでも モジュラー - ラインセパレーター - スプリッタ - 電話 というかんじ。面倒じゃのう。
あー、でもスプリッタ内蔵モデムとかスプリッタ内蔵セパレータとかあるので、やってくるモデムがどういうタイプかわからないと準備できそうもないかんじ。一応モデムの形式は "H-IAD-VoIP" となっているのだが、ググってもどんなやつだかわからんし。

この件について ASAHI ネットに問い合わせてみようかと思ったのだが、どうやら会員向けの窓口しかないようだ。でもまだ会員番号届いてないんだよな。会員以外でも問い合わせできないと困るよなあ。
TikiTiki のほうは会員以外でも問い合わせ OK か。プロバイダの選択間違ったか?

帰ってきたら会員番号届いていた。さて、これで問い合わせしてみるべ... と思ったら、パスワード記録し忘れてた (w
さてどうすべか。


2005.05.31 : (問題) パスワード忘れた

パスワードを忘れてしまったので再発行してもらうために FAX した。14 時までに到着すればその日のうちに発送とのこと。いつ来るかね。


2005.06.03 : パスワード忘れた (続き)

再発行されたパスワードが配達記録郵便で来た (実質 3 日で)。
もうひとつ、アッカから 06.06 にモデム到着予定とのメールがきた。こっちはヤマト便。工事日が 06.07 なのでギリギリだな。


2005.06.06 : モデム来る

ADSL モデムが来る。事前にメールがあったもの (富士通) ではなく、NEC AtermWD632GV。まあなんでもいいのだが。ちなみにモデムとスプリッタは別体だった。
モデムの設定は明日の晩やるとして、スプリッタだけはかませておかんと電話できなくなっちゃうよなあ。ということでスプリッタと ADSL モデムを接続した。電話は当然スプリッタから引いた。ナンバーディスプレイもチェックしてみるが問題なし。
にしても AC アダプタでけー。もっと高いの使えよなあ。


2005.06.07 : ADSL 開通

ちょっとゴタゴタしたが、開通の日がやってきた。スプリッタと ADSL モデムは昨日のうちに設定しておいたのであとはネットワークの設定だけだ。
基本的にルータからこっちを用意するイメージなので、必要なのはハブとケーブルだ (無線 LAN は面倒なので今回は使わない) 。ケーブルは長さもわからないので、とりあえず仕事場にあるやつを持って帰ることにする (はっきりいって何十本もあまっているし) 。
ハブもあまっていると良かったのだが、今使ってないのはギガハブぐらいなのでかえって面倒だ。帰りに家電店に寄るつもりだったが、仕事場の購買にその手の機器が少しあったのを思いだしたので行ってみることにした。あまり期待してなかったのだが、"W-LINK SW-008MX" (10/100Base-T, 8port, switching hub, メタル外板, AC アダプタ, ファンレス) が 2000円 で売っていたので買ってしまう。なんか異常に安いが、いいのか?

帰ると ADSL モデムのリンクが点灯している。工事は無事に済んだらしい。昨日は電源のところが点灯しているだけだった。ADSL モデムの説明書をさらっと読んでみると、dhcp で繋いで http://192.168.0.1/ (ADSL モデム)に繋いで設定して終了、ってかんじらしい。簡単だな。
まずはイーサのケーブルでモデムと PC を直結する。いろいろ難しいことを言われるかもしれんので、PC のほうは W2k の IE だ。DHCP にはなっていなかったのだが、設定を直してやるとうまく IP を取って来たようだ。
しかし 192.168.0.1 に繋がらない。ちゃんと PC の IP は 192.168.0.2 で Gateway が 192.168.0.1 になっているというのに繋がらない。他に手がなくリセットするとあっさり繋がった。なんなんだ?
設定はモデムのパスワードいれて、アクセス先のサーバとユーザ名とパスワードをいれて、で終了。モデムが自動でリセットして外部に繋げるようになる、はず。試してみるとサックリ繋がった。これで接続設定は終了だ。

次の段階は複数台接続のためにハブの設置だ。これはまあ、ハブ置いて、ケーブルで繋げば終了である。モデムと PC はストレートで繋がるので、ハブに繋ぐときも全部ストレートで済む。さーっと線を繋いで、デスクトップ (winXP) で繋いでみる。
起動して、ネットの設定を DHCP に直すと下のトレイで『ネットワークが見付かりません』といっていたのが消えてうまく IP を取れたようだ。設定を確認しても問題ない。さて、外に繋いでみるか、と試すが、繋がらない。やっぱり手がないのでリセットすると、やっぱりあっさり繋がった。またかい。なんでネットワークの設定変更ぐらいでリセットせにゃならんのだ?
それはともかく、これで目出たく開通である。所要時間は (線引きも含めて) 1 時間弱であった。

気になる速度であるが、ring.asahi-net.or.jp から linux カーネルを落してみたところ、320kB/s ぐらいでていた。2.5Mbpsぐらいか。公称が 3Mbps なので、いい線いっていると思う。使ってみても、大物を落とすとき以外はストレスない。まあ、web なんて 1Mbps もあれば十分なんだよな。
週末にでも柔軟な LAN ケーブル買ってこよう。


2005.06.08 : IP 電話

IP 電話申し込もうと思ったら、『NAT に対応していないソフト (一部ゲームソフトなど) との併用はできません』と書いてあった。NAT の機能を使って IP 電話に対応していますよ、って意味かな?IP アドレスをいくつも配るのは無駄なので NAT が必須になるよん、ってことなのだろう。電話使うと PC 繋げません、じゃ悲しすぎるもんなあ。
いや、問題はそれではなくって、開通 10 日後から受けつけます、ったら書いてあったことだ。なんだそりゃ?

ナンバーディスプレイ確認してみたが、開通後も問題なかった。


2005.06.13 : LAN ケーブル

きしめんケーブル高スギ。


2005.06.16 : ssh の接続が切れる

ssh で繋いでいるときに scp をかけたりすると、ssh の接続が切れてしまうようだ。NAT のできが悪くて、両方とも同じ通信だと誤解して切ってしまうのかなあ、と思ったり。単に timeout かなあ?
timeout だった。"NATタイマ" なる項目をいぢったら切られなくなった。デフォルトは 180sec。うーん、短いよな。3600sec ぐらいあればいいか。
あ、また切れた。ここだけじゃないのかなあ。
これ以上の設定はどこにあるやらわからないので、接続 keeper でも作るか。"while true; do sleep 10; echo "."; done" ぐらいでいいべ。


2005.06.16 : ip address の不思議

dhcp なので当然接続毎に ip address がかわる (いや、かわらなくても良いのだが)。かわるのだが... 今迄記録しただけでも 202.213.xxx.xxx に 61.114.xxx.xxx だったりする。物理層はかわらないってのにこんなに違う ip が来てもいいのかな?
ネットマスクも (19 とか) 中途半端な数になっていたので、もしかするとヴァーチャルネットになっているのかもしれない。
[気付くといつのまにか ip address がかわっている。このへん yahoo とは方針が違うな。]


2005.06.22 : ip 電話申し込み

開通から 10 日待て、と表示されていた IP電話C を申し込む。数日で使えるらしいが。


2005.06.23 : ip 電話開通

連絡が来る。通知のとおりに ADSL モデムを設定して再起動すると、モデムの VoIP ランプがついて使用可能になったかんじ。説明書の通りに線を繋ぎかえると、うまく動いた。携帯にかけたり携帯からかけたりしてみるが、ナンバーディスプレイも問題ない。
あとは通話音質だが... まだわからんないっす。

設定内容は秘密にしろ、ってなことらしいが... そういえば固定 IP ではないから、誰が掛けているのかを知るにはユーザ名/パスワードのようなものに頼るしかないってことか。なるほど。じゃあ設定内容がばれたら、誰かがそれで設定して通話料金私持ち、ってことだな。


2005.06.30 : ip 電話の品質

IP 電話からかかってきたけど、全然気付かなかった。仕事場のナンバーディスプレイには番号でないんだが、これは NTT でも同じなんだよな。ちゃんと付加発信しているのに。


2005.07.01 : 上り方向の速度

そういえば上り方向の速度を計測してなかった。scp と ftp で試してみたが、800kB/s ぐらいのようだ。公称が 1Mbps なので、こっちも 8割というところか。いいかんじだと思う。
scp でも ftp でも速度がかわらないというのは、回線速度が律速になっていて、暗号化にかかる時間など問題にならん、ということだろうな。
しかし、ftp でファイル転送ってのは気にいらんなあ。scp 使えるようにならんかしら。 > Asahi-net


2005.07.08 : 光

『もう光かい』って思われる諸氏もおられるかもしれないが、まあそんな話。

ある日、帰ってみると郵便受けに『皆様のマンションに B フレッツがやってきます』ってなかんじのビラ + 利用希望があるかどうかアンケートに協力下さい、ってなかんじの封書がはいっていた。いや、ADSL 開通してまだ一月なんですが?
しかしなんだかアンケートの期限は短いしビラはコピーだし怪しさ爆発、ってなかんじなので NTT に電話で聞いてみた。
すると、『正規の代理店です。希望者が多ければとりまとめて光収容を申し込むそうです』ってな話であった。なんだがビラをみると光収容になることは決定済みなかんじだったが... そのへんは嘘か。うーん、この程度でも虚偽勧誘になっちゃうのかなあ。
考えてみりゃ水戸 (の支社) からのアンケートだし、このへんのバイト雇って適当に『そのへんの集合住宅に投げいれて来い』ってなかんじなんだろうな。私のアパートの戸番とか書いてなかったのがその証拠だろう。つまり、どこのアパートに光がはいるなんて全く把握してないってことだ。

光収容になったら ADSL は使えなくなるのかしらん?と思って調べてみたのだが、『カッパー回線をなくすときには 4年前までに告知すること』みたいな総務省の通達があるらしい。告知じゃなくて公示かもしれんが。まあ少なくとも情報開示であることは間違いない。
で、数年は余裕がありそうなことを考えると、ここで急いで光にしないでも (もしかして) 光がきてからプロバイダ経由で乗り換えれば工事費タダとかになりそうだし、一旦はいっちゃえば TEPCO もなんとかなるかもしれんし、まあ様子見か。
正直、速度はいらんしなあ。ビラには CD-ROM おとすのに 1分とかあったが、サーバの速度考えてないし。古い建物だからどうせ良くても VDSL 接続だし。なによりそんなの夜のうちに落ちてりゃいいし。こちとら 9600bps の時代から通信してるんですぜ?



2005.08.12 : IP 電話

書くこともないほど順調に使えていたが、ふと気付くと IP 電話からの発信ができなくなっていた。着信はできている。数日前に設定変更したのでそのときにおかしくなったのかも。
再起動すると直った。


2005.10.11 : 通信エラー

順調に使えていたのだが、突然接続できなくなってしまった。DNS は引けるし、ping も (内部も外部も) 通るのだが接続できない。ADSL モデムのログをみると TCP 関係でエラーがでている (あれ?エラーメッセージ忘れてしまった)。ポート割当てきれなくなったのかも?
やはり再起動すると直ったが、なかなか安定して動くってわけにはいかんなあ。


2005.10.13 : NAT TX-ERROR

先日のエラーが再発。今度は LOG をちゃんと見たが "NAT TX-ERROR List Create Error" となっていた。ググってみると有名なエラーらしい。小さい NAT テーブルしかなく、しかもそれを再利用しないのでテーブルが一杯になると通信途絶するとか。馬鹿大会?

[参考]

しかしなんでまた突然発症するようになったのか?これからどうすればいいのかなあ?
どうも DNS でエラーになっているようなので、
  1. ADSL モデムの DNS を利用する
  2. NAT タイマーの時間を短く設定する
あたりで対処してみるかな。設定変えたところというと、w3m を イメージ付きにしたのと X1 の pdnsd あたりぐらいだもんなあ。イメージ付きで悪くなるってんなら、普通のブラウザは軒並駄目ってことになっちゃうしな。
あとはまあ、ちゃんと asahi-net にエラー報告をいれておくことか。文句言わんと直らんもんな。NEC に言ったところで、直接の顧客じゃないから気にしないだろうし。


2005.10.14 : w3m keep alive (NAT TX-ERROR)

よく考えたら DNS ではないと思われ。w3m をイメージ付きにしたが w3m 0.5.1 は keep alive に対応していない。ちょっと画像の多いウェブサイトを見たらその接続数は膨大になるはずだ。ということでパッチあてして様子を見ることにしよう。(Time out も 3600 -> 600 sec にした)
逆に言えば、これをやるまで安定していたということは、NAT table の扱いもそんなに酷いものではないということだろう。おそらく進化しているのではないかと思われ。確かに Linux BOX 使えばそんな制限なんかないのだろうが、この程度の製品にそれを望むのは無謀かも。

とりあえずちょっと試したが、大丈夫なかんじ。しかし大手のサイトなら平気でイメージ 100 以上とかあるし、一番多いところは 1 ページにイメージ 500 近くあった。これが普通なのかねえ?


index / up