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支局長からの手紙:お世話になりました /三重

 名張市長選が28日、告示されます。名張の今後4年間の、かじ取り役を決める重要な選挙。立候補者の主張をじっくり見定め、投票することが大事です。

 4月1日付で大阪本社編集制作センターに異動することになりました。名張に移り住んで3年。大阪市内で生まれ育った私にとって、自然に囲まれた生活は本当に楽しく、充実した日々でした。自宅の窓から流星群を眺めることができたり、明け方、ホトトギスだと思いますが野鳥の鳴き声が耳に入ってくるなどは、これまでに経験したことはないものでした。

 しかし、時に不便・不安を感じたことがあったのも事実です。特に医療に関してがそうでした。幸い大きな病気にはかかりませんでしたが、伊賀地区の2次救急当番病院で受け入れ不能だったケースが多いことや、熊野地区で救急患者が和歌山の病院に運ばれたという記事が掲載されるにつけ、もし自分が急病になったり、事故に遭った時、果たして十分な医療が受けられるか、心配になりました。

 以前、本社の医療問題取材班の一員として新生児集中治療室(NICU)の24時間密着ルポを書いた時のことです。何本もの管につながれた赤ちゃん。呼吸、脈拍などひんぱんに鳴るアラーム音。医師、看護師は休む暇もなく動き回り、その大変さを痛感しました。そうした医師らの頑張りに頼っているのが今の医療の現実。行政は将来を見据えた医療のあり方を考え、市民の不安をぬぐう政策を実行する必要があります。

 名張市長選では、医療体制をどうするかも争点の一つです。「医療崩壊」は名張・熊野だけの問題ではありませんが、少なくとも今回、期日前投票をして自らの意思を示し、名張の今後を託していきたいと思います。

 さて、毎日新聞名張支局では渕脇直樹記者も姫路支局に異動となります。新支局長には松山支局次長の藤原弘記者が就任、大阪本社開発宣伝部の関谷徳記者も着任します。

 紙面も変わります。地域面は題字を横組みにするなどレイアウトが一部変更となり、第1地域面が週1回カラー紙面になります。記者の主張を伝える「視点」などの記事も今まで以上に充実させ、読み応えのある紙面を目指します。

 最後になりましたが、伊賀・名張地区をはじめ、熊野地区のみなさん、本当にありがとうございました。【名張支局長・中塚祥文】

 「長かったですね」「前と合わせると10年になるわ」「いや11年ですよ、確か」

 転勤が決まり、名張支局のかつての同僚と交わした会話です。確かめると、96~02年の6年間在籍していました。今回も矢のごとき5年間でした。

 貴重な時間を割き、お付き合いいただいた方々にお礼を申し上げます。ありがとうございました。【渕脇直樹】

〔伊賀版〕

毎日新聞 2010年3月28日 地方版

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