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普天間、全面県外移設見送り=沖縄含め2カ所程度−北沢防衛相明言

普天間、全面県外移設見送り=沖縄含め2カ所程度−北沢防衛相明言

 北沢俊美防衛相は27日午後、長野市内のホテルで講演し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題に関し「(同飛行場の)ヘリコプター60機全部を引き受けてくれるところはないが、バラバラに移すわけにはいかない。2カ所くらいに配置を換える」と述べ、同県内も含め2カ所程度にヘリ部隊の移転を目指す方針を明らかにした。
 北沢氏はこの後、記者団が「2カ所くらいとは一つは県内、一つは県外か」と質問したのに対し、「そういうことだろう。そうでないと理解を得られない」と明言した。
 政府は、(1)当面は同県名護市などの米軍キャンプ・シュワブ陸上部に代替施設を建設して機能移転を進め、併せて鹿児島県徳之島などにも機能を分散(2)最終的には沖縄県うるま市のホワイトビーチ沖合に移設−する2段階で米側や同県などと調整しているが、こうした移設案の内容を公表していない。北沢氏の発言は、内容の一部を明らかにしたものだ。担当閣僚が県外への全面移設見送りを明言したことで、同県や社民党が反発を強めそうだ。 
 北沢氏は講演で「今ある普天間の機能と、それに伴う危険性と騒音被害、これをどう極力県外に移すか(を考えている)」と強調。2カ所程度への機能移転について「23日に大筋決定した」とし、「25日にわたしは沖縄県知事に説明し、26日に外相がルース駐日米大使に伝えた」ことも明らかにした。(2010/03/27-21:45)


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