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小惑星探査機「はやぶさ」軌道制御終了、いよいよ地球帰還へ

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Hayabusa
Image credit: JAXA

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月27日、小惑星探査機「はやぶさ」の第2期軌道変換が終了したことを発表した。

「はやぶさ」に搭載されているイオンエンジンの連続運転による第2期軌道変換は2009年2月に始まり、イオンエンジンの1基が停止するなどのトラブルに見舞われたものの、2010年3月27日15時17分に無事終了した。これにより、「はやぶさ」が地球の中心から約2万kmの位置を通過する軌道への誘導に成功し、2010年6月のカプセル帰還に向けて大きく前進した。

JAXAは今後、数回に分けて「はやぶさ」の軌道をさらに修正し、カプセルが正確に地球大気圏内に再突入できるよう、徐々に精密誘導を行う予定。

「はやぶさ」は2003年5月に打ち上げられ、2005年11月に小惑星イトカワに着陸し、表面の岩石やチリを採取した。しかし、イトカワから離陸後、燃料漏洩が発生し、姿勢制御装置も3基のうち2基が故障した。チームはこれまで、姿勢制御装置やイオンエンジンの状態を注意しながら運用を続けてきた。

なお、「はやぶさ」は現在地球から約2700万km離れており、2010年6月にカプセルを地球大気圏へ再突入させ、地上で回収する予定となっている。

■小惑星探査機「はやぶさ」搭載イオンエンジンの連続運転による軌道制御の終了について
http://www.jaxa.jp/press/2010/03/20100327_hayabusa_j.html

Written by sorae.jp編集部宇宙班

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