報道陣に公開されたハイブリッド機関車「HD300形式」=25日午後、東京都府中市、上田幸一撮影
JR貨物は25日、国内初のディーゼルと蓄電池のハイブリッド機関車「HD300形式」を東京都府中市の東芝府中事業所で公開した。新年度に試験走行した後、貨物駅で貨車の入れ替え作業用として実用化する。従来型のディーゼル機関車と比べると、排出ガスで30%以上、騒音レベルで10デシベル以上低減できる次世代の「エコ型機関車」だ。
2008年度から東芝と共同開発。世界で初めてリチウムイオン蓄電池を採用し、ディーゼルエンジン発電機とともに動力源とする仕組みだ。
小林正明社長は「将来的には本線で走らせたい」。量産化が進めば、JR旅客会社でも導入される見込みだ。