今日で6月が終わり。
番組作りになどに忙殺され、映画が少しおろそかになっていたが、
その間にも、大阪第七芸術劇場での上映があり、6月だけでも、福岡、
東京、名古屋、静岡、広島など、全国7箇所で自主上映会を開いて頂いた。
そうだ!カナダ・バンクーバーでも開いて頂いた。
印象に残ったのが名古屋の東海高校・中学校での上映会だった。
「東海高校・中学校では、毎年、サタデープログラムを開いています。
そこで映画を上映し、平和や子どもたちの幸せについて話し合いたい
ので、参加して下さい。」
4月初め、映画のアドレスに、ちょっとぶっきら棒とも思えるメールが
来たのがきっかけだった。
メールをくれたのは、名古屋の東海中学校3年のS君。
間もなく、『サタデープログラム』のパンフレットが送られてきた。
『サタデープログラム』というのは、東海高等学校・中学校の生徒たちが
毎年、自主的に開いている市民公開講座なのだそうだ。
企画から運営まで、全て生徒たちが行い、先生は意見をはさまない。
参加者の名前を見ると、早々たるメンバーが並んでいる。
岡田克也民主党幹事長、加藤紘一自民党元幹事長、佐々淳行初代内閣
安全保障室長、ハリーポッターの翻訳者・松岡佑子、雅楽師・東儀秀樹、
大学教授やスポーツ選手、タレントたち・・・。一見、統一性がないが、
「この人に会いたい!」という人を生徒たちが自分で選んで、自分たち
で出演交渉し、みんなでその人と語り合おうというのがねらいなのだという。
提案者は、その責任で出来るだけ多くの観客を集める。それも勉強の
一つなのだそうだ。1日に、60もの講座が開かれる大規模なイベントで、
15年も続いているという。
3月、名古屋のシネマスコーレで映画を上映した時、
S君はおばあちゃんと一緒に見に来てくれた。
そして、是非、サタデープロジェクトで取り上げたいと考え、
仲間たちを誘ってボクたちの参加を決めてくれたのだ。
その後、度々送られてくるメールから、懸命になって仲間を集め、
集客のために走り回っている様子が伝わってきて微笑ましかった。
中学3年といえば、普通は高校受験で青息吐息になっているはずだ。
しかし、中高一貫の学校なのでその心配がいらない。
はるか昔の、自分の少年時代を思い出し、うらやましくもあった。
6月27日、プロデューサーのハギノさんと2人で参加した。
控え室では、生徒たちが、出演者を囲んで最後の打合せに夢中だった。
みんな生き生きと目を輝かせていた。
何とか、自分たちのイベントを成功させたいという意欲に溢れていた。
彼らのひたむきさに触れ、心が洗われる思いだった。
トークセッションは、会場の人たちから意見を求めながら進めることに
なっていた。意見が出るだろうか・・・。ひそかに心配していたが、
幕を開けると心配が一気に吹き飛んだ。
みんなが次々に手を上げ発言してくれたのだ。
「壇上にお座りになっているお2人を拝見して納得しました。
映画をみて、いかにもオジイサンが孫に語りかけているような
優しさに溢れた映画だなあと思ったものですから・・・。」
これには、思わず、椅子からひっくり返りそうになってしまったが、
考えてみれば、的確に意図を読み取ってくれた意見だった。
「母が子に読み聞かせる童話のような」作品・・・。それがこの映画のねらい
だったのだから・・・。
「ボランティアというと堅苦しく考えて、しり込みしてしまいますが
まわりの人たちに、ほんのちょっとだけ優しくする・・・。みんなが、
そんなことから始めればいいのではないかと思いました。」
「今でも世界中で戦争が起きているということ、そこに、アリッサや
リエムのような子が生きているのだということをきちんと認識する
ことが大事だと思いました。」etc。
あっという間に90分が過ぎた。
壇上から降りると、3人の女性が笑顔で近づいてきた。
「私たちの映画サークルで上映したいと考えていました。でも、
まだ、見たことがなかったから今日、見に来たんです。
3人の意見が一致しました。9月の上映会でこの映画を取り上げます。
今日のように、みんなで話し合う場も作りたいと思います。」
又、輪が広まった。
7月25日からは、東京・ポレポレ東中野での再上映が始まる。
一人でも多くに見ていただくために、頑張らなくちゃ!
sato
番組作りになどに忙殺され、映画が少しおろそかになっていたが、
その間にも、大阪第七芸術劇場での上映があり、6月だけでも、福岡、
東京、名古屋、静岡、広島など、全国7箇所で自主上映会を開いて頂いた。
そうだ!カナダ・バンクーバーでも開いて頂いた。
印象に残ったのが名古屋の東海高校・中学校での上映会だった。
「東海高校・中学校では、毎年、サタデープログラムを開いています。
そこで映画を上映し、平和や子どもたちの幸せについて話し合いたい
ので、参加して下さい。」
4月初め、映画のアドレスに、ちょっとぶっきら棒とも思えるメールが
来たのがきっかけだった。
メールをくれたのは、名古屋の東海中学校3年のS君。
間もなく、『サタデープログラム』のパンフレットが送られてきた。
『サタデープログラム』というのは、東海高等学校・中学校の生徒たちが
毎年、自主的に開いている市民公開講座なのだそうだ。
企画から運営まで、全て生徒たちが行い、先生は意見をはさまない。
参加者の名前を見ると、早々たるメンバーが並んでいる。
岡田克也民主党幹事長、加藤紘一自民党元幹事長、佐々淳行初代内閣
安全保障室長、ハリーポッターの翻訳者・松岡佑子、雅楽師・東儀秀樹、
大学教授やスポーツ選手、タレントたち・・・。一見、統一性がないが、
「この人に会いたい!」という人を生徒たちが自分で選んで、自分たち
で出演交渉し、みんなでその人と語り合おうというのがねらいなのだという。
提案者は、その責任で出来るだけ多くの観客を集める。それも勉強の
一つなのだそうだ。1日に、60もの講座が開かれる大規模なイベントで、
15年も続いているという。
3月、名古屋のシネマスコーレで映画を上映した時、
S君はおばあちゃんと一緒に見に来てくれた。
そして、是非、サタデープロジェクトで取り上げたいと考え、
仲間たちを誘ってボクたちの参加を決めてくれたのだ。
その後、度々送られてくるメールから、懸命になって仲間を集め、
集客のために走り回っている様子が伝わってきて微笑ましかった。
中学3年といえば、普通は高校受験で青息吐息になっているはずだ。
しかし、中高一貫の学校なのでその心配がいらない。
はるか昔の、自分の少年時代を思い出し、うらやましくもあった。
6月27日、プロデューサーのハギノさんと2人で参加した。
控え室では、生徒たちが、出演者を囲んで最後の打合せに夢中だった。
みんな生き生きと目を輝かせていた。
何とか、自分たちのイベントを成功させたいという意欲に溢れていた。
彼らのひたむきさに触れ、心が洗われる思いだった。
トークセッションは、会場の人たちから意見を求めながら進めることに
なっていた。意見が出るだろうか・・・。ひそかに心配していたが、
幕を開けると心配が一気に吹き飛んだ。
みんなが次々に手を上げ発言してくれたのだ。
「壇上にお座りになっているお2人を拝見して納得しました。
映画をみて、いかにもオジイサンが孫に語りかけているような
優しさに溢れた映画だなあと思ったものですから・・・。」
これには、思わず、椅子からひっくり返りそうになってしまったが、
考えてみれば、的確に意図を読み取ってくれた意見だった。
「母が子に読み聞かせる童話のような」作品・・・。それがこの映画のねらい
だったのだから・・・。
「ボランティアというと堅苦しく考えて、しり込みしてしまいますが
まわりの人たちに、ほんのちょっとだけ優しくする・・・。みんなが、
そんなことから始めればいいのではないかと思いました。」
「今でも世界中で戦争が起きているということ、そこに、アリッサや
リエムのような子が生きているのだということをきちんと認識する
ことが大事だと思いました。」etc。
あっという間に90分が過ぎた。
壇上から降りると、3人の女性が笑顔で近づいてきた。
「私たちの映画サークルで上映したいと考えていました。でも、
まだ、見たことがなかったから今日、見に来たんです。
3人の意見が一致しました。9月の上映会でこの映画を取り上げます。
今日のように、みんなで話し合う場も作りたいと思います。」
又、輪が広まった。
7月25日からは、東京・ポレポレ東中野での再上映が始まる。
一人でも多くに見ていただくために、頑張らなくちゃ!
sato