ふゆをもっとたのしく

 

                       横須賀市立馬堀小学校 1年1組      33名          相澤大司郎  

     

 実践    横須賀の生活科目次に   

                                             

1.日 時   1999年1月27日(水)5校時(1:452:30)

2.場 所       1年1組教室,生活科コーナー,校庭,自然教育園 他

3.単元の目標

              冬でもみんなで仲良く楽しく遊ぶ。

4.子どもの実態と単元のねらい

    1年1組では、4月の当初、恥ずかしがりやで固まってしまう子ども、自分の思いを何でも通そうとする子ども、マイペースの子ども、とてもしっかりしている子ども等それぞれであるが、全体的に見ればとにかく元気一杯であった。そのような中で、他の人の気持ちを考える活動を大切にしてきたことと、生活のリズムがつかめ、お互いの気持ちが通じ合って行くに連れて、少しずつではあるが他の人の気持ちを考えながら、誰もが自分の思いを伝えられるようになってきている。 小学校に入学して生活科初めての単元である学校探検では、4人のグループに分かれ、学校の見取り図を持って出かけ、そこで見たものを絵や字で表現してきた。またその後、学校の外へも飛び出し、どこに何があるのか子どもたちなりに見てきたようだった。 公園探検では、私の「どこの公園に行きたい?」という問いにたくさんの場所が出てきた。しかし、私一人で連れて行かねばならない、 しかも1時間の間に行って戻ってこなければならない事を告げたうえで、2つの公園に絞って行った。公園では、学校探検のときになかなかうまくできなかったグループ活動も計画にのって思い思いの遊びを楽しんでいるように見受けられた。  またそのグループ活動を大切にして春、夏、秋と3回にわたって草花や虫探しをした。これについては、住んでいる環境によっての違いがよく出ていた。やや山よりの昔からある自然の残った地域の子どもは、どんな虫でも平気で手で取り、しかも名前もよくしているが、埋め立てたところに建っている自衛官舎と団地による地域の子どもは、怖がってしまうことも多かった。しかし、そんな子どもたちもこの比較的自然に恵まれた馬堀小学校の敷地内や近くの自然教育園で、季節のものを十分に満喫しているようだった。そして、その集めたもので、工作して発表会を開いたり、とってきた虫やかえるについてどうするか真剣に話し合ったりもできた。

     このような経過により、子どもたちの中には、「今度は冬だね!」という声も聞こえていることもあり、この単元を設定してみた。この単元では、秋のように「探す」ことだけでなく、「作る」ことが多く出てくると予想される。ただ今まで子どもたちは、公園探検のときのように私の思いを受けとって我慢してきた部分も多かったのではと感じている。だから今度こそは、何とか一人一人の気持ちを叶えてあげながら、同じものをする者同士で仲良くできたらいいなぁと考えている。そして、冬を思いきり感じ取ることのできる遊びが出てくることを期待している。

5.評価(見取りのポイント)

   (1)関心・意欲・態度

     自分の願いに沿って作ったり、探したりしようとする。

   (2)思考・表現

      冬を楽しく過ごす遊びを考える

   (3)気づき

      友達と仲良く遊ぶ楽しさに気づく。

 

6.学習活動計画(全13時間)

         学 習 活 動               支 援 と 評 価     
 ◎さて、今度はどんなことをしようかな?(2時間)
1.何がやりたいか出し合う
・秋さがしのように、今度は冬さがしをしてみたい。→草花や虫、動物はどうなっているかな?
・氷や霜を作って遊びたい。
・雪だるまを作ってみたい。

・雪合戦をしたい。

・体を温かくする遊びをしたい。

・家の中でやるゲームを作ってあそびたい。(すごろく、カルタ等)
・外でとにかく遊びたい。(ドッジボール、鬼ごっこ等)
・体が温まる食べ物を作って食べたい。
・お正月にする遊びをしたい。(はねつき、こま、たこあげ、お手玉等
・「〜したい」という子どもの願いを大切にする。(2)
2.やりたいものを決める。
・なかなか決まらない子については、 選べるように支援する。
◎探したり作ったりして楽しもう!(8時間)
 1.どうやったらいいか考える
 ・どこでやろうかな?→教室、生活科コーナー、校庭、自然教育園

 ・何を使おうか?

 ・どうやって集めようか?

・一人だけで困っていたら、友達のを参考にできるように支援する。  (1)

・やりたいものが決まった時点で、い ろいろな材料を用意して、願いに沿った表現ができるようにしておく。(2)

・安全面には十分に配慮する。
2.さあ、やるぞ!
 ◎一緒にやらせて!(3時間)
・みんなに話そう!見せよう!
・みんなで遊ぼう!
・みんなで仲良く楽しく遊べるように 声かけしていく。     (3)



8.本時の流れ(5/8・・・探したり作ったりして遊ぼう!)

  (1)今日したい遊びを確認する。

  (2)材料、場所、時間、安全面について確認する。

 (3)各場所に分かれて活動をする。

    <予想される遊びと場所>

     ・生き物探し→馬堀自然教育園

     ・たこ作り、たこあげ→生活科コーナー,校庭

   ・ドッジボール→校庭

   ・沈没ゲーム→校庭

     ・その他

  (4)まとめをする。

   ・今日の感想を聞く。

   ・今日したことを「楽しかったなカード」に記入する。

 <教師の支援>

 ◎すべての子が楽しく活動できるよに、

  順番にまわって声かけする。(1)(2)

 ◎様々な表現ができよう、いろいろな 材料を用意しておく。

 

 <用意する物>

 救急箱,時計,ビニール袋,画用紙竹ひご,たこ糸,マジック,はさみ、セロハンテープ,ボールなど

 

 

                   

    実践    横須賀の生活科目次に 

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