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シー・シェパードが妨害の調査捕鯨船、下関帰港

下関漁港に帰港した「第3勇新丸」。左舷後方の手すりが部分が折れ曲がるなど、妨害による傷跡が残る(3月27日午前8時40分、山口県下関市で)=藤井慎也撮影

 南極海で反捕鯨団体「シー・シェパード」から妨害行為を受けた調査捕鯨船「第3勇新丸」(742トン、乗組員約20人)が27日朝、山口県下関市の下関漁港に帰港した。被害状況などを確認するため、海上保安庁が午後から船内の立ち入り調査を始めた。

 調査捕鯨を実施している日本鯨類研究所(東京)や水産庁などによると、第3勇新丸は2月6、24日に調査活動を監視していた際、シー・シェパードの抗議船から接触されて手すりが一部折れ曲がり、異臭を放つ「酪酸」入りの瓶を投げ込まれるなどの妨害を受けた。

 下関漁港の岸壁では水産庁の関係者、乗組員の家族らが出迎えたが、入港式典は「捜査に支障が生じる恐れがある」(水産庁)として、非公開で行われた。

 水産庁によると、捕鯨船団の「第2昭南丸」はすでに帰港。母船「日新丸」(8044トン)などほかの船が日本に戻ってくるのは、4月中旬になるという。

2010年3月27日  読売新聞)
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