山口フィナンシャルグループ(山口FG、下関市)は26日、北九州市に本店を置く新銀行「北九州銀行(仮称)」を設立して2011年度の開業を目指すと発表した。山口FGは、山口銀行(下関市)もみじ銀行(広島市中区)と合わせ3行体制となる。
山口FGと中国財務局によると、地方銀行グループによる新銀行設立は全国でも珍しい。山口FGの福田浩一社長は下関市で会見し「地元の金融機関として親しみを持ってもらい、個人客の拡大につなげたい」と話した。
新銀行は山口FGが100%を出資。今年10月をめどに準備会社を設ける。山口銀北九州支店(北九州市小倉北区)を本店に移行する。山口銀が福岡、大分、長崎、熊本県に持つ計23店を継承し、さらに北九州市を中心に約10店を新規出店する。
個人を主な客層とし、独自の商品やサービスも提供する方針。地元の中小企業への融資にも力を入れる。
【写真説明】新銀行の設立により、九州で地域密着型サービスを強化すると説明する福田社長
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