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惑星探査機「はやぶさ」、6月帰還にめど 軌道入り確認

2010年3月27日21時19分

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 2005年に地球から約3億キロ離れた小惑星イトカワに着陸し、地球への帰還を目指して飛行を続けている小惑星探査機「はやぶさ」が27日、地球に接近する軌道に入り、今年6月の帰還にめどが立った。燃料漏れやエンジンの故障などを乗り越え、計画から3年遅れで帰還する。

 イトカワを離れ、帰途についたはやぶさは昨年11月にエンジンが故障。帰還が危ぶまれたが、四つあるエンジンのうち、生き残った2基を組み合わせて飛行を続けていた。今後さらに軌道を微調整しながら地球に近づき、小惑星の砂が入った可能性のあるカプセルを豪州の砂漠に投下する予定だ。

 宇宙航空研究開発機構はこの日、はやぶさが地球に接近する軌道に入ったことを確認し、午後3時すぎにエンジンを停止した。エンジン担当の国中均教授は「技術的には小惑星往復を達成できたと考えている。よく帰ってきた」と喜んだ。

 はやぶさは03年5月、世界で初めて小惑星の砂を持ち帰るのを目標に鹿児島・内之浦からM5ロケットで打ち上げられた。(東山正宜)

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