フィギュア:ヨナ「スケート自体が嫌だった」

世界選手権SP7位

 「先週はスケート自体やりたくなかった」

 27日(韓国時間)、フィギュアスケート世界選手権第4日(イタリア・トリノ)女子ショートプログラム(SP)で最悪の成績(7位)だったキム・ヨナ(19)は、試合後に報道陣に対し、大会準備の過程で問題があったことを告白した。キム・ヨナは「今回の大会前に、きちんと練習した期間は1週間しかなかった」と語った。

 キム・ヨナは大会前、「(バンクーバー冬季)五輪が終わってから、半分くらい気が抜けていた」と話していたが、そのためか五輪後初の公式試合で最悪の演技をした。五輪金メダルという目標を達成してしまったからだろうか。キム・ヨナは「(五輪ではうまくできたが)もう一つ試合をしなければならないということが怖かった。(試合時の)緊張感をもう一度感じるのが嫌だったんだと思う」と話した。

 この日の演技については、「プログラムのあらゆる基本要素をこんなにきちんと(演技)できなかったのは初めてだろう。とても戸惑っている」と語った。トリプルフリップ、レイバックスピン、スパイラルシークエンスなど、ミスをした演技については、「左のスケートと脚に力がなく揺れた」と原因を説明した。そして、「レイバックスピンは力が入りすぎたと思う。あとは思わずミスしてしまった。何でミスしてしまったんだろう」と言ったきり、言葉が続かなかった。特に、スパイラルのミスについては「わたしがしたことだけれども、あ然とした。もしかしたら最悪(の成績)になるかもしれないという気がした」と語った。

 だが、キム・ヨナは、残るフリーの演技で覚悟を誓うことも忘れなかった。「今日はあまりにもひどかったと失望したが、(以前もこうした状況を)切り抜けた経験がある。今日のことはすべて忘れてベストを尽くす」と力強く言った。

トリノ=陳仲彦(チン・ジュンオン)記者

チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版

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