岡山放送局

2010年3月27日 19時11分更新

総社を駐日ブラジル大使が訪問


景気の悪化で職を失うなど在日ブラジル人をとりまく厳しい状況が続くなか、県内で最もブラジル人が多い総社市を駐日ブラジル大使が初めて訪れ、定住に向けた教育支援などを話し合いました。

総社市を訪れたのは、カストロ・ネーベス駐日ブラジル大使の一行で、大使はまずおととし開校したブラジル人学校を視察しました。

学校では、子どもたちがブラジルの国旗を振って大使を歓迎し、教室で歌を披露しました。

また、保護者らとの意見交換も行われ、大使は、今後、総社で1日領事館を開いたり、ブラジル語の教材を贈ったりして総社に住むブラジル人を支援したいと述べました。

このあと、有識者も加わってブラジル人の支援策を考えるフォーラムが開かれ、これまでブラジル人に仕事を紹介するとともに生活の世話もしてきた派遣会社が景気の悪化で相次いで撤退するなか、行政が直接、ブラジル人を支援する必要があり、定住を促すためは、特に日本語の習得を進めるべきだなどといった意見が出されました。

27日は、大使の訪問を記念して「ソウジャブラジリアンデイ」と名付けた祭りも開かれ、会場にはブラジル料理を提供する屋台などが出て大勢の客でにぎわっていました。