大阪府は、漫画やアニメなどで18歳未満の子どもを性的対象として扱う児童ポルノなどの図書類の実態調査を4月から始める。府が25日、発表した。東京都の条例改正の動きに呼応し、橋下徹知事がトップダウンで指示した。今秋にも報告をまとめ、条例による規制の必要性を判断する。
橋下知事は今月19日、報道陣に「表現の自由は大切だが、絶対的なものではない。透明なプロセスを確保し、子どもたちを守れるようにしていきたい」と述べ、担当部局に調査の準備を指示していた。
本、雑誌、DVD、テレビゲームなどでの表現の実態、現在の有害図書類指定制度での規制状況、保護者や学校の意識などを調べる。【福田隆】
毎日新聞 2010年3月26日 大阪朝刊